2008年2月末をもって、特許事務所を退職し、3月から事業会社に転職した。
転職を考えだしてから実現に至るまでの経緯をまとめておく。
2007年6月 来年度から企業へ転職しようと決意。(所長との面談がキッカケ)
2007年10月半 中小企業診断士受験を決意
2007.11.18 転職エージェントR社にWebから登録
キャリアシート、職務経歴書、転職アンケートを提出(WEB&メール)
2007.11.21 R社の担当キャリアアドバイザーと面談
転職理由の確認、転職時期(4月)が譲れないかどうか、
通える範囲はどの程度か
知財担当者の求人から12件をピックアップ
大手知財部を除き、5件に応募依頼
2007.11.22 事務所の人事面接
半期に一度、ボーナス前に全所員と所長との面接を行っている。
私は最後で、全員の面接結果を聞いて今後の相談をしつつ、自分の話もする。
しかし、昨日の今日で、事務所での自分のキャリアプランを考える気になれず、
話の流れで企業に転職を考えていることを明かすことになった。
ショックを受けられてしまったが、事務所では仕事の幅が狭いとの理由なので、
「それは仕方がないですよね」となる。
強く慰留もされなかったし、せめて3月まではとか言われるかと思ったのだが、
特にそれもなし。2月から移っても大丈夫か?
2007.11.27 応募したうちの一社であるS社から一次面接の案内
時々契約の仕事をもらっている弁理士S先生と会って話をする。
定年後、嘱託で法務の仕事をしている会社を来年引退しようと思っている。
その後を何らかの形で引き受けてもらえないかという相談。
あとからお断りするのも何なので、今転職活動中である旨を告げる。
2007.11.29 S社一次面接@隣県
研究所出向とのことで、規模や業務内容は希望とマッチ。しかし遠い・・・。
2007.12.1 応募したうちの一社であるA社から書類選考落ちの連絡
入社に至った場合のポジションが無いとの事。
2007.12.4 応募したうちの一社であるD社から書類選考落ちの連絡
直前の経験が特許事務所のとのためとの事
2007.12.5 応募したうちの一社であるI社から一次面接の案内
日程が合わず、再調整申し入れ
2007.12.6 S社から一次面接不合格との通知
すでにマネージメント領域であり、スタッフであれば理系でとのこと
しかし、それは面接前にわかっていること。他に理由がありそう。
とはいえ、やっぱり遠いので、通っていても辞退したかも。
別の転職エージェントP社にWEBから登録。
R社は全国展開の超大手だが、こちらは名古屋が本拠の中規模どころ。
R社用に作った職務経歴書をそのまま送付。
キャリアシート(履歴書)は特に要求されず。
2007.12.7 I社から一次面接再調整の案内
2007.12.9 I社一次面接を辞退
場所が隣県で、片道1時間半かかる。
夫と相談した。
家族全員の生活を一変させることになるので無理があるという結論。
2007.12.10 応募したうちの一社であるB社から一次面接の案内
面接日12/25指定。
「日程調整がなかなか難しい会社ですので、なるべく下記日程で」
書類選考に2週間以上、一次面接の案内から実施まで2週間。
そして「調整が難しい」って、
いったいどんな会社なんだ??
2007.12.11 P社のキャリアコンサルタントと面談
職務経歴書を元に、どんな仕事をしてきたのか、何をしたいのかを説明。
基本的な履歴書を提出していないので、どうも話がまどろっこしい。
もう少し知財職について勉強しておいて欲しかった
(おそらく初めてのケースなんだろう)。
素人向けに説明するところが多くて疲れた。
(仕事の内容を全くよその業界の人に説明するのはいつもかなり骨が折れる)
R社で既に応募している以外の会社の求人はほとんどない。
が、取引のある会社にポジションの売り込みをかけていくとのこと。
早速1社その場で売り込みたいというH社を紹介された。
履歴書のフォームを送るので記入して提出して欲しいとのこと。
写真をその場で撮影。
2007.12.12 P社から知財担当者求人の1社と、売り込みたいという2社の紹介
うち1社は契約の仕事を時々人を介して受けているところ。
某自動車メーカーの子会社なので、知財部なし、法務も片手間のはず。
という情報をメールしておく。
2007.12.13 P社に履歴書を送る。
R社のキャリアシートは、職歴が詳し目のオリジナルフォーマットだったが、
P社のはいかにも「履歴書」。あまり特筆できるところもなく。
2007.12.25 B社一次面接と筆記試験(15時~)
面接は2名で、適性試験を受けつつ、自分の番になると面接。筆記が疲れた。
面接官は、人事担当者、知財のGL,その上の技術部長、役員の4名。
転勤はできないか、といきなり人事面の質問から始まって面食らった。
主な質問は、以下の通り。
・なぜ当社を志望されたのですか
・初職、その後のブランク、現職、今回転職を決意した理由について
・三位一体経営(知財・研究・事業)で、何が重要だと思いますか
・技術はどうやって勉強したのですか
・ハード、ソフトの技術的知識は大丈夫ですか?
・知財業務の中で何が一番おもしろいと思いますか
・転職されたとして、その後定年まで働きますか
・特許戦略では何が重要だと思いますか
・最近興味を持った技術的テーマは何ですか
結構つっこまれたし、忙しくても大丈夫ですかみたいな質問もあったが、
面接の会話を楽しめたと思う。
ぐったりしたので、途中乗換駅でコーヒーを飲んでまったりしていた。
20時頃にR社エージェントから電話。一次通過、最終面接の連絡。
今週中には結果を連絡しますと帰りがけに言われたのだが、当日中とは。
で、またしてもピンポイント指定(笑)。1/7(月)13:00。
2008.1.7 指定日にB社最終面接。年末年始はスキーに行ったが、落ち着かなかった。
面接官は、社長と人事部次長の二人。
会社の置かれている状況の説明を経営者視点から述べられた。
採用したいと聞いていますからよろしく、という趣旨のことを言われた。
人物確認が主だったような印象。おかげで割合リラックスして話すことができた。
主な質問は、以下の通り。
初職から現職までの略歴・仕事内容を説明してください
・当社はどのような会社だと思いますか
・なぜ当社に応募されたのですか
・現職が充実されているように思いますが、なぜ転職されるのですか
・まだお子さんが小さいと思いますが大丈夫ですか
・ご主人の転勤の可能性は?
・なぜ知財の仕事がしたいのですか
2008.1.11 B社内定通知
入社日3月1日で
P社にも内定が出た旨伝え、以後の活動を停止してもらう。
2008.1.12 所長に転職先が決定したことを告げ、2月いっぱいで退職の意思を伝える。
11月の面接時に予告していたため、特に引き留められることもなく、淡々と。
次週の週頭のMTGで公表し、以後の案件からは代理をはずしてもらう。
2008.2.1 1月から入った新人さんの歓迎会を私の送別会と兼ねてもらう。
かなり早かったが、2月末に近づくほど切迫したので、後から思えば正解。
2008.2.13 顧問先のベンチャーの社長に、私が企業に移ることを所長が話したらしい。
「企業に移るんだったら是非うちに来てください!」という熱烈なラブコール。
朝電話があり、お昼に事務所まで来るというフットワークの軽さにびっくり。
もう内定承諾書も出してしまったし、全然翻意する気はなく、話だけのつもりが、
大変おもしろそうで困惑。
上場ベンチャーさんなので、先端技術をこれから伸ばしてビジネスにするところで
知財戦略を仕切る人が必要なんです!ときた。
やっぱり、起業する人って言うのはパワフルで引き込まれる。
正直、B社とはだいぶ方向性が違っておもしろそう。
と、ぐるぐるこの段階になって考えてしまった。
2008.2.14 あと1ヶ月入社を伸ばして考えてみてくださいと件の社長に乞われたので、
とりあえず入社日を延ばせるかどうかエージェントに聞いてみた。
慌てて電話がかかってきて、B社に聞いてみるが、人事担当部門も現場との
間で調整が大変なのでと言われる。
まあ確かにその通りだし、信義上もまずいな、と舞い上がっていた心持ちが落ち着く。
エージェント通しててよかったかも。
2008.2.15 なんだか一人で大騒ぎしていたが、元の通りに行くことに決めて、あちこち報告。
社労士さんを交えて、退職手続。
このあと、ひたすらひたすら1200件を超える代理人辞任届をインターネット
出願ソフトで出し続ける。
無理矢理終わらせたのは、本当に退職日当日2008.2.29だった。
2008.2.29 結局終わらなかったり荷物が多かったりしてばたばた。
事務所を出たのは22時過ぎ。
その前に、花束と寄せ書きを頂きました。
有志で近くの居酒屋で一杯。
2008.3.3 B社に入社。人事関係の研修受講。
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