Elgatoのマイクインターフェース「WAVE XLR」を買ったけどなんか違った

2022年5月7日

「WAVE XLR」の写真。光の当て方まちがった。

皆さんこんにちは。恐る恐るゲーム実況を始めたシオナイト(@sheonite)です。ほとんど喋らないのでただのプレイ動画と化していますが。

さて、以前、ゲーム実況に備えて買いそろえた機材の紹介をしましたが、最近とあるマイクインターフェースがネット界隈で絶賛されていたので、懲りずにまた購入してしまいました。AG03持ってるのに。

製品概要

今回紹介する製品は、ゲーム配信特化型デバイスを多数開発しているメーカー、Elgatoのマイクインターフェース「WAVE XLR」です。

WAVE XLRの箱。Elgatoのパッケージは高級感あって好き。
WAVE XLRの箱。Elgatoのパッケージは高級感あって好き。
箱の裏側です。かっこいい。
箱の裏側です。かっこいい。

この製品を利用することで、XLR(キャノン)端子のダイナミックマイクやコンデンサマイクをPCに接続することができます。

Elgato製品は箱の中も凝ってる印象。
Elgato製品は箱の中も凝ってる印象。
ケーブルが入った箱がはめこんであります。
ケーブルが入った箱がはめこんであります。
これが箱の中身。本体、USBケーブル、説明書ですかね。
これが箱の中身。本体、USBケーブル、説明書ですかね。
付属のUSB-C to Aケーブル。太くて柔軟性があまりないので、取り回しがちょっと面倒。
付属のUSB-C to Aケーブル。太くて柔軟性があまりないので、取り回しがちょっと面倒。
簡易的なマニュアル。まぁ説明することは少ないですよね。
簡易的なマニュアル。まぁ説明することは少ないですよね。

WAVE XLR」の見た目はとってもシンプル。正面には大きなダイヤルといくつかのLEDインジケーターしか見えません。

本体を正面から見たところ。ケーブルが背面に隠れるシンプルなデザインに惹かれて買いました。
本体を正面から見たところ。ケーブルが背面に隠れるシンプルなデザインに惹かれて買いました。

ダイヤルは押し込み式のスイッチになっていて、押込むたびに次の3つが切り替わっていきます。

  • マイクの入力ゲイン
  • ヘッドホン出力
  • マイクとPC出力のクロスフェード
ダイヤルがいまどの機能に割り当てられているか確認するためのLEDです。アイコンもわかりやすい。
ダイヤルがいまどの機能に割り当てられているか確認するためのLEDです。アイコンもわかりやすい。

また、ダイヤルを2秒以上押し込むと、コンデンサマイク用の電源(ファンタム電源)のON/OFF切り替えができます。

ファンタム電源のLED。コンデンサマイクを繋いだ場合は、ここが光っていないと使えません。
ファンタム電源のLED。コンデンサマイクを繋いだ場合は、ここが光っていないと使えません。

端子類は背面に集中しています。左からPC接続用のUSB-C、ヘッドホン端子(3.5mm)、マイク用XLR端子です。ヘッドホン端子が6.35mmに対応していないのはちょっと残念。

背面の端子類。左からUSB-C、ヘッドホン、マイクですね。
背面の端子類。左からUSB-C、ヘッドホン、マイクですね。

また、本体上部にはタッチセンサー式のミュートスイッチを装備。指で軽く触れると、ダイヤル周りのLEDが白から赤に変わり、ミュート状態であることを確認することができます。LEDの色は設定で変更可能。

上部のミュートスイッチ。タッチセンサー式なので軽く触れるだけでOK。
上部のミュートスイッチ。タッチセンサー式なので軽く触れるだけでOK。

YAMAHAのAG03に比べてオーディオの入力端子が少なくて不安になりますが、「WAVE XLR」はPCにインストールした「Wave Link」というソフトウェアを使い、PC内でミキシングを行う仕組みになっています。

このWave Linkでは、自分のマイク入力やゲーム音、Discordや棒読みちゃんなどのボイスを独立したチャンネルとして自在に扱うことができます。

Wave Linkの画面(公式より)。音源毎の細かい音量調整や、特定のチャンネルだけにエフェクトを掛けたりすることができます(エフェクトは別途VCTプラグインが必要)。
Wave Linkの画面(公式より)。音源毎の細かい音量調整や、特定のチャンネルだけにエフェクトを掛けたりすることができます(エフェクトは別途VCTプラグインが必要)。

どういった利点があるかというと、音源毎に視聴者向けのボリュームと自分がモニターするためのボリュームを別々に設定できたり、特定のチャンネルにエフェクトをかけたりすることができるんですよね。

この機能、刺さる人には刺さるみたいです。私にはまったく不要でしたが(笑)。

購入して良かった点

インターフェースがシンプル

操作するところが正面のダイヤルと上部のミュート用タッチセンサーしかありません。

入出力端子もUSB、ヘッドホン、マイクの3つのみ。超シンプル。

まさにゲーム配信に特化した作りです。ギターを弾いたり歌ったりする演奏系の配信でなければこれで十分かもしれませんね。

各種コネクタの位置に無理が無い

ヘッドホンやマイク端子が横向き(テーブルと並行)に付いているため、ケーブルの見た目や取り回しがスッキリします。

WAVE XLRにケーブルを接続したところ。背面側に集中しているので、正面からだとケーブルが死角に入っていい感じ。
WAVE XLRにケーブルを接続したところ。背面側に集中しているので、正面からだとケーブルが死角に入っていい感じ。

YAMAHAのAG03の場合、縦(テーブルと垂直)にプラグを挿すため、根本がぐにゃりと曲がってしまうんですよね。

AG03の場合。ケーブルの根元に負担がかかってそうでなんか不安になります。
AG03の場合。ケーブルの根元に負担がかかってそうでなんか不安になります。

見た目はともかく、ケーブルの根元に負担がかかって芯線を痛めそうで、精神衛生上あまりよろしくありません。「WAVE XLR」ではその心配がないのがいいですね。

微妙だった点

電源ボタンが無い

個人的に海外製品あるあるだと思っているんですけど、電源ボタンが見当たりません。

シャットダウンしてもUSB端子から給電されるタイプのPCの場合、PCの電源を落としても「WAVE XLR」の各種ランプは光りっぱなしになります。

自作PCなどの場合、電源ユニットに付いている電源スイッチをOFFにすればいいと思いますが、いちいちそうするのもなんだかなぁという感じ。

本体に電源ボタンを付けて欲しかったです。

微妙に音声が遅延する

各音源をソフトウェア的にミックスして出力する関係だとは思いますが、ビミョーに映像と音声にズレが生じます。

ズレといっても、ほんの数フレーム分。気にならない人は全然気にならないと思いますが、気づいてしまうと、ずっと気になってしまうかもしれません。

ゲームプレイに支障が生じるほどではありませんが、私はこれだけで「AG03のままでいっか」と思いました。

あと、「Wave Link」ってWindowsに常駐するんですよね。OSに常駐するソフトウェアはあんまり増やしたくないというのが正直なところ。

AG03MK2が出てしまった

PCオーディオインターフェースの名機であるヤマハAG03、こちらの後継機「AG03MK2」が出てしまいました。

おまけに価格帯も「WAVE XLR」とほぼ同じ。やってくれるねヤマハさん。

この2機種のどちらがオススメかと尋ねられたら、私は「AG03MK2」かなぁ。シンプルさは無いけど、拡張性はありますしねぇ。

今回のオススメ度

今回紹介したElgatoWAVE XLR」のオススメ度は★★★☆☆(星三つ)です。

AG03MK2」と同価格帯ではありますが、「AG03MK2」は2022年5月6日現在品薄で、Amazonは転売価格になっていますので、すぐにゲーム配信を始めたい!という方には良い製品だと思います。

また、配信機材をElgato製品で固めている方にもオススメ。特に「Stream Deck Mk.2」とはデザインや大きさが揃えてあるみたいなので、PCデスク上で並べると”映える”んじゃないでしょうか。

Stream Deck Mk.2と並べたところ(画像は公式から拝借)。なお、Stream Deckの旧モデルは微妙にデザインが異なるため、統一感は出ません。デザインを揃えたい方は必ず「Mk.2」の方を買いましょう。
Stream Deck Mk.2と並べたところ(画像は公式から拝借)。なお、Stream Deckの旧モデルは微妙にデザインが異なるため、統一感は出ません。デザインを揃えたい方は必ず「Mk.2」の方を買いましょう。

ではまた。


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