557 :修羅場な話 2013/06/28(金) 19:27:20 ID:MoOu/jng
祖母の葬儀終了後、立ち上がった親戚一同が家中を荒らした事。
「お姉さん旦那から結構いいもの貰ってたよね。私あの人がしてたダイヤと翡翠の指輪前から欲しかったのよね」
「じゃあ私は大島紡の着物貰うわ」
「手切れ金も貰ってるんでしょう。ずっと地味な生活してたから残ってるはずよね」
「ちょっと! 現金は山分けよ! 」
「分かってるわよ。そういえば大粒の真珠のネックレスもあったよね。あれはどこかしら? 」
などと話ながら喪服姿で家中を荒らし回る、親戚の姿も凄かったが
真の恐怖はそれらの物が見つからず、いらいらしだした親戚の怒りの矛先がこっちに向いた時だった。
「何もないじゃない!…… あら、◯ちゃんいい時計してるわね? ひょっとしてこれ姉さんのやつじゃない」
「そうよ! これどうしたの? まさか姉さんの所から盗んだの? 」
凄まじい力で手首を戒められ、鬼の形相で責め立てられる私に気付いた母が間に入り
「これはホスピスにお見舞いにいった時、娘の高校入学祝いとして頂いたものです。 滅多な事を言わないで下さい」
と怒鳴り返したが、目当ての物を手に入れられなかった親戚達からそれをよこせ売って現金にして分けると言われ大変だった。
そのせいで今でも葬式は苦手だ。