ビットコインは、USDベースで$24900をボトムに反転、円ベースでは350万前後を底に、たった数日で年初来高値を更新した。 チャート的には、おそらく、右肩下がりのブルフラッグを上抜けしたのだと思う。 おどろいたのは、SECのターゲットにされていたバイナンスUS、そのBTC/USDTペア銘柄では、流動性が減少していた折から、チャートがすっ飛んで、瞬間、1BTC=$139,000にタッチするという修羅場があった⬇。 おそらく、近い将来、ビットコインはこの$139,000をタッチしてあるいは超えてくる、その目処=サインになったと思う。そういう考えられもしないようなことが、暗号通貨の世界では、おうおうにしておこるのだ。 このビットコイン調整局面からの急激な反転をもたらした理由は、世界最大の資産運用会社ブラックロックによるビットコインETF許可申請だったと言われており、それはSECやCFTCらとネゴシエーションずみであるとの観測が流れたことのようだ。
⬆もはやデフォルトが年中行事となっているアルゼンチン・ペソ建てでは、ビットコインはすでにATHしており、それは自国通貨が暴落しているアルゼンチンの特殊事情、日本には関係ないよ、というありきたりな見方もできるだろう。 ⬆いっぽう、年初、大地震に見舞われた余波で、通貨安に陥っているトルコ(TRY)もアルゼンチンとほぼ同じ状況。 ビットコインの自国通貨建ては、最高値目前である。円建てビットコインが、トルコ・リラ建てのこのチャートに肉薄しているのが怖い。 ⬆我が祖国日本、そのドル円・長期為替レート。 ドル円は、東日本大震災の年である、2011年の$1=76円を大底にして、これから$1=300円への坂を駆け上がりそうにも見える。 これが単に杞憂なのであれば、それにこしたことはない。それならそれでよい。 プラザ合意以降の円安値124円はすでに陥落しており、76円~150円内のほぼボックス相場だった過去の40年内には抵抗帯はもはや存在せず、そこを外れるとなんとなく弱い159円の壁がありそうだが、もしそこをすら抜けて墜落すれば、300円へまっしぐらだろう。 そうならないでほしい、がそうなったときの備えを最低限しておくべきだ、と思う。 $1=300円を超えて下がったところで、もう無理や! と、デフォルト宣言という目論見がありそうにも思う。 余談。 2016年来の悲願、ビットコインのスポットETFが認可されそうだが、仕掛け人であるブラックロックは、JPモルガンが銀先物売りの主役を降りた2016年以降、その銀安売りの舞台をETFベースに変えて、主役となってきたクソ金融マフィア。戦場を先物からETFへ変えた現在も、日々シルバーを無尽蔵なペーパーマネー供給により売り続けているのだ。 そのブラックロックが仕掛けたビットコインのETF戦略だが、ビットコインがシルバーと同等の標的になったのではないかという気がする。さいしょ認可されたあとは上がるだろうが、いずれその反動が必ず来る。BTCマキシマリストらがいうような、中米桃源郷が永続するわけがない。 余計なお世話だが、向後のビットコインの上がりは、その一部でも金や銀への転換をおすすめする。まちがっても、その逆はありえない。 先日指摘した、NATO軍によるオランダ金備蓄の強奪の結果、大きな先物投げ売りが来ている。その分安く買えるなら、チャンスだ。
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