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807: 修羅場家の日常 2015/04/03(金)23:27:48 ID:j3B

大学生の頃の話。長くてすみません。

当時、私は写メブログをやっていた。
よくある、食べた物の写メ+一言、みたいな形式の。

コメント欄はクローズしていたけど、
大学の友人知人がたまに直接感想を言ってくれたり、
楽しんでやっていた。

ある時、連休中に地元から友人が遊びに来た。

友人はラーメン好きで、
是非行きたいという店に三日続けて付き合った。

私は詳しくないけど、大行列店と言うよりは、
通が好むお店みたいなかんじだったらしい。

友人が店の人に許可をいただいて、
食器や内装等を写メっていたので、
私も何枚か撮影して、いつものように写メブログにUPした。

ちなみに、
友人も私もラーメンがのびてしまうのがイヤだったので、
ラーメン自体の写真は撮ってない。




連休明け、大学に行くと、
たま~に言葉を交わす程度の知人Aが、
上機嫌で話しかけてきた。

Aもラーメン好きらしく、
あの店を選ぶとはセンスが良い、との事。

ラーメンそのものの写真を撮ってなかった事も、
わかってるね!という事だそうな。

私が店を選んだわけじゃなく友人が…と言ったけど、
あんまり聞いてなかったっぽい。

私さんがラーメン通で嬉しい、
オススメの店があるから今度一緒に!って誘われて、
じゃあ今度機会があれば~と言ったところで
講義の時間になった。

上にも書いたけど、
私は特にラーメンに詳しいわけじゃないし、
食通というわけでもない。

一番好きなラーメンは、
当時住んでたアパートの近くの商店街で、
中年夫婦が経営してる小さな食堂のしょうゆラーメン。

ごくごくフツーのあっさりしたラーメンで、
優しい味で好きだった。

なにより値段が安かったので(当時350円だった)、
よく食べてたんだけど、
昼しか営業してない時期があって、
しばらく遠ざかっていた。

その食堂が、友人とラーメン巡りをした少し後に
夜営業を再開したので、食べに行った。

ご夫婦と少し話をして、
そのしょうゆラーメンのメニュー写真を写メって、
「久々にお気に入りラーメンを食べた」と、ブログを更新。

それから数日経って、学食で駄弁っていたら、
突然Aが怒り顔でやって来て、
バーン!とテーブルを叩いた。

私びっくり。同席していた友達もびっくり。

Aは怒り心頭の様子で、
「お前(私)、全然わかってねーじゃん!!」と叫ぶ。

Aは私のブログを見て、見た目はフツーのラーメンだけど、
通の私さんがお気に入りと言うからには
さぞかし美味いに違いない!と、食べに行ったそうな。

写メったメニューに店名が写っていたので
(店の名前をブログに載せる事はご夫婦の許可をいただいた)、
探し当てたみたい。

で、食べてみたら、美味しいんだけど、
本当にごくごくフツーのラーメン。

A「俺、思わず店のオヤジに言っちゃったわ!
あんたにラーメンを作る資格はない!ってな!!」

ものすごいドヤ顔だった。

周囲も驚いて、そこそこ広い学食が、
一瞬シン…っとなった。

でもAは全くおかまいなしで、
「お前(私)、ラーメン語る資格ないわ!」と更にドヤ顔。

いや私いっぺんも語った事なんかないんですけど…。

「俺のオススメの店に行く話もナシな!
お前にはもったいないわ!」と更に更にドヤ顔。

いや今度機会があればとは言ったけど、
特に行きたかったわけでもないんですけど…。

びっくりしすぎたのと呆れたのと、
あと何か言ったところで話通じないだろうな、
と思ったのとで、大して言い返せなかった。

けど、「あーもうサイアクだわー!」と
Aが去って行った後、
ようやくAが食堂のご夫婦に
とんでもなく失礼な真似をしたのだと思い至った。




808: 修羅場家の日常 2015/04/03(金)23:28:14 ID:j3B

その後の講義をサボって、
食堂に行って、
先日ラーメンを食べて騒いだ男が来たと思うんですけど…
と切り出したら、ご夫婦はぽかーん。

Aの人相等をあれこれ説明したら、
奥さんの方が
「もしかして、携帯電話見せて、
この日記書いてる女の子の家を
知ってるか聞いてきた男かな」と。

私、今度は別の意味でびっくり。
え、なにそれ、家を知ってどうするつもりだったの…?

あんたにラーメンを作る資格はない!のくだりは
大法螺だったのがわかってホッとはしたけど、
しばらくビクビクしながら暮らした。

Aからの接触はそれ以上なかったけど
(講義室で行き合うと睨まれたけど)、
ブログはやめた。

Aが大学卒業後にプロラーメンブロガーになり、
その後ラーメン屋を開業し、
二ヶ月で潰したって話を先日聞いて思い出した話でした。

一連のAの言動は、
今思い返しても衝撃的というか、
何が彼をそうさせたのかよくわからない。

でも、もしも食堂のラーメンの一件がなくて、
Aのオススメラーメンを一緒に食べに行ってたら
もっとややこしい話になったのかもしれない、とも思う。


809: 修羅場家の日常 2015/04/04(土)00:24:37 ID:VoC

正直たかがラーメンでそこまで熱くなれる奴がよーわからん


引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その6