【①はこちら】
303: ◆qOJOlxW/1U 2005/10/30(日) 08:21:49 ID:ZqihJCh5
結局タクシーの中では彼女は静かに眠り続け、車の中で吐くのではないかという俺の心配は杞憂に終わり、30分ほどたって車はアパートの前へと着いた。
運転手に手伝ってもらって、眠ったまま起きない彼女をおんぶ。
アパートの2階にある自分の部屋へと彼女を連れて行った。
ベッドの上に彼女を下ろし、声をかける。
「美紀。聞こえる?大丈夫?とりあえず俺の部屋に連れてきたけど、いい?」
そのまま寝かしても良かったのだが、一応今晩ウチに泊まることについて、 了承を得ておきたかった。
だって手の早い奴なんて思われたくないでしょ?
美紀は「大丈夫、分かる」となんとか返事をし、水が飲みたいと言ってきた。
俺はさっき買ったミネラルウォーターをコップに注ぎ彼女へ渡した。
ぐいぐいと水を喉に流し込む彼女。実物がそこにいるという存在感。
目の前にある姿。水を飲む音。そしてだんだんと慣れてきたお酒の匂い。
携帯のメールとは圧倒的に違う知覚神経に伝わる情報量の差。
やっと彼女と出会えたことに喜びつつも、俺は彼女とのメールでの2ヶ月間に少しずつ自信をなくしていた。
所詮メールはメール。
今こうしてやっと会えた彼女は、2ヶ月あまりの間メールを重ねたとは言え、やはり初対面も同然なのだ。
運転手に手伝ってもらって、眠ったまま起きない彼女をおんぶ。
アパートの2階にある自分の部屋へと彼女を連れて行った。
ベッドの上に彼女を下ろし、声をかける。
「美紀。聞こえる?大丈夫?とりあえず俺の部屋に連れてきたけど、いい?」
そのまま寝かしても良かったのだが、一応今晩ウチに泊まることについて、 了承を得ておきたかった。
だって手の早い奴なんて思われたくないでしょ?
美紀は「大丈夫、分かる」となんとか返事をし、水が飲みたいと言ってきた。
俺はさっき買ったミネラルウォーターをコップに注ぎ彼女へ渡した。
ぐいぐいと水を喉に流し込む彼女。実物がそこにいるという存在感。
目の前にある姿。水を飲む音。そしてだんだんと慣れてきたお酒の匂い。
携帯のメールとは圧倒的に違う知覚神経に伝わる情報量の差。
やっと彼女と出会えたことに喜びつつも、俺は彼女とのメールでの2ヶ月間に少しずつ自信をなくしていた。
所詮メールはメール。
今こうしてやっと会えた彼女は、2ヶ月あまりの間メールを重ねたとは言え、やはり初対面も同然なのだ。