「あなたに1億円が当たりました」
昨年4月下旬、ある日の朝。長崎市の会社員、大森克典(51)はスマートフォンに届いたメールに気付いた。大森は「世の中にはいいこともあるもんだ」と胸を躍らせた。
送り主は「カスタマーサービス」。文面を読むと、「資産1兆円の大金持ち」が人々に成功のチャンスを与えるため現金を分け与えていて、抽選で大森が選ばれた-のだという。
1億円を受け取るための手続きも記されていた。まず、コンビニで3千円分の「アマゾンギフト券」を買う。次に、カード番号や領収書などの写真を指定したメールアドレスに送る。大森はその日のうちに指示された通りにした。
「こんな少額で1億円もらえるならお得だ」と大森は思った。
送り主から返信が来た。「不足しています。5千円分送ってください」。大森は再びコンビニに走った。すると、またメールが届いた。追加購入を指示する内容だった。1万、2万、5万…。要求金額は次第に大きくなっていった。
大森は仕事中、暇な時間を見計らって1日に何回もコンビニに行った。10店舗以上をバラバラに回った。送り主の指示だった。店員に大森の行動が不審だと思わせないためだ。巧妙だった。購入額は多い日で30万円に上った。それが6日間続いた。
3日目ぐらいに「おかしいな」と気付いた。でも、1億円あれば買ったばかりの新車のローンもすぐに払える。すでに多額の金をつぎ込んでいる。後には引けなかった。「早く写真を送らないと今まで払った分を返せず、1億円も渡せません」。そんなメールが大森を焦らせた。
貯金が尽きると、同居する70代の母親に金を無心した。理由は言わなかった。だが、何回かに分けて20万円近く借りたところで、「あんた、何に使いよるとね」と母親に問い詰められた。母親が家族に相談し、警察に通報。その時もまだ、大森は1億円もらえると信じていた。
結局、詐欺だった。被害額は計127万3千円。「言ってしまえば、『1億円』という言葉に洗脳されていた。気持ちも高ぶっていたんでしょう」と大森。残ったのは後悔と、何の価値もない50枚以上のカードだけだった。=文中仮名、敬称略=
価値のない大量のカードを見詰める被害者。「これで100万円以上あったんですよ」と力なくつぶやいた
ご愁傷さま
相手に返す義務はあるが、義務が履行できるかどうかは別問題
無いところからは帰ってこないんやで
アマゾン相手に訴え起こした方が早い
いまならメール送りまくればいずれ食いつくんやからネットの力は偉大や
こんなん誰がひっかかるねんって思ってたけど世の中にはおるんやなアホが
引用元: http://hawk.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1496715670/