ディーゼル車にハイオクを入れてしまったしくじり

（マイカーとして購入時からおそれていたしくじりをやってしまいました。）

今日はマイカーの１台であるＢＭＷ１１８ｄ（2017年式中古車を2022年末にディーラーから購入）に燃料を間違えて入れてしまったお話です。

「そんなへマはしねーよ。お前だけだ。」という貴方。貴方は正しい。しかし万が一のケース、ディーゼル車に乗り始めた友人知人への注意喚起もあろうかと思い綴ります。

なお１１８ｄを購入したいきさつはこちらをどうぞ。

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完全なる不注意

2024年冬の夜。１１８ｄの燃料補給のために、自宅近くのガソリンスタンドへ立ち寄りました。他のマイカーにしているように黄色（ハイオク）の給油ノズルを手に取り給油口に入れて燃料を入れ始めるWATANKO。「はー、早く帰宅して風呂に入って寝よう」などと半ばぼんやりと考えていると途中で気が付きました。

あれ、このノズル、緑色（軽油）じゃない！ハイオクやんけ！しまった――――。
燃料を入れ間違えてしもた。

１１８ｄはWATANKOにとって初めてのディーゼル車。これまでマイカーの殆どがハイオク仕様だったので、つい黄色の給油ノズルを手に取り、１１８ｄの給油口に突っ込んでしまっていました。

幸いにもこのガソリンスタントは自宅から７～８分のところにあるので、同乗していた妻には歩いて自宅に帰ってもらいました。次にスタンドの従業員に事情を話して、しばらく１１８ｄを止めさせてもらうことしました。幸い夜8時を過ぎており、給油に来る車はまばらです。邪魔にはならない様子でした。

そして保険会社の緊急連絡先に電話です。状況を連絡した結果、レッカー車を廻してもらい１１８ｄを移動させることになりました。WATANKOはJAFに加盟していたので、そのこと伝えるとJAFを呼び出すことしました。JAF（が提携するレッカー業者）であれば安心です。

待つこと40分くらいでJAFのレッカー車が到着。１１８ｄの移動先を相談すると夜遅くではディーラーに連絡はとれず、ディーラーの敷地に勝手に停めておくわけにもいかないということでレッカー業者の駐車場にて一晩預かってもらい、翌日そこからディーラーに搬入してもらうことになりました。

（JAFの手際は見事でした。）

ディーラーとの相談

翌日ディーラーに出向き、JAFによる１１８ｄの搬入を見届けつつ、今後の修理について打ち合わせました。ディーラーからの説明はざっと以下の通りです。

▼エンジンをかける前に燃料の入れ間違いに気が付いたのは幸いだった。もしも入れ間違えたままエンジンをかけてしまったら、エンジンが即壊れてしまう（＝廃車になる）ところだった。

▼修理についてだが、誤って入れてしまったハイオクガソリンをただ取り除くだけでは万全とは言えない。燃料系統一式を全て取り替えないとディーラーとしては修理完了の保証はできない。

▼燃料一式の取り替えとなると部品、工賃が相当かかる。合計金額がこの１１８ｄの残存価値を上回れば全損扱いとなる。

▼今回のトラブルが保険の保証範囲内かどうか確認してほしい。範囲外となれば全額自己負担となる。もし保証の範囲内だとしても免責額と保険利用後の保険料の増額の合計が修理代を上回る場合、それでも修理するのか判断してほしい。

ディーラーとの打ち合わせを終えて帰宅後、１１８ｄにかけた車両保険の契約内容を確認すると、全損害担保（自動車保険の車両条項で保障する事故の範囲が、すべての偶然な事故による車両損害となるタイプ。あて逃げや電柱・ガードレールへの衝突のような、相手先が不明・不在の場合も保障されます。）となっており、今回の燃料入れ間違いのケースも保険が適用されます。まずはほっと一息。

次に修理費用の見積もりですが、なんと部品代・工賃あわせて1,770千円もの多額です。これに対して車両の時価額は1,850千円。かろうじて時価額や修理費用を上回っていました。

最後は自己の持ち出し額と修理費用との比較です。今回、車両保険を使って修理する場合、修理費のうち5万円が免責額、すなわち自己負担となります。それと今回、保険を使うことにより、以降の保険等級は3段階引き下げとなり年額保険料が３年間で合計10万円ほど高くなることのことでした。あわせて15万円の持ち出しになります。

修理費用は前述のとおり177万円ですが、比較になりません。修理決定です。

乗り換えも一応検討

こうして修理に踏み切ることにしたのですが、GOサインを出すまえに、一応今乗り換えるならどのモデルにするか、最有力候補を観てみることにしました。

最有力候補はズバリ、レクサスＬＢＸです。いまだWATANKOのマイカー歴としては未踏のＳＵＶ、全長わずか4,136mmで自動車雑誌ではさかんに“小さな高級車”と喧伝されています。加えて言えば妻はかねてからレクサスの“おもてなし”に興味津々。市内に最近、レクサスのディーラーがオープンしたこともあり丁度良い機会でした。

さてディーラーにつくと、うやうやしく迎え入れられ、ＬＢＸの説明を受けた後、試乗しました。走りは静粛であり外界とは遮断されたカプセルの中にいるような印象。高品質な車内の仕立てをみるとこちらもお洒落して運転しなければと思わせてくれます。そして最新のインフォメント装備。まるでピカピカ最新の高級オーディオ機器を眺めているような感覚です。でもきっとすべての機能は使いこなせないでしょう。

全幅が1,825mmもあるところが妻は敬遠するかもしれませんが、イマドキの新車モデルの全幅としては珍しくはありませんし、WATANKOは許容範囲内です。

しかしどうしてもコレが欲しいと思わせるような強い魅力はＬＢＸからは感じ取れませんでした。おそらくはどこの部分をとっても荒削ずりな所はなく、洗練された仕上げを纏っているのでしょうが、ここの部分がカッコいい、強烈に欲しくなる、という箇所は乏しいです。センターモニターの表示デザインがステキ！だけで車は買えません。

おそらくこのＬＢＸ、ＢあるいはＣセグメントでのＳＵＶ選びをすれば消去法で勝ち残るモデルかもしれません。でもそれが正しい車選びなのか。以前、失敗例があっただけに二の轍を踏まないか心配です。

というわけでＬＢＸについては、実車をみて試乗した限りでは購入意欲は高まりませんでした。

というわけで、心置きなく？１１８ｄの修理にＧＯサインを出すWATANKOでありました。

修理完了

修理を待つ間、２年前にプジョー２００８のディーゼルモデルを購入した市内にすむ高校の同級生にこのエピソードを話すと笑われてしまいました。

彼も２００８が初めてのディーゼル車なのですが、燃料の入れ間違いに注意して、ガソリンスタンドではいつも指差し確認をしているそうです。

WATANKOとしては完全に自分の不注意からおきたトラブルなので、弁明のしようがありません。

待つこと４週間。修理は無事完了し，１１８ｄはWATANKOの元に返ってきました。

トゥインゴや９１１があったので、修理中に特に不便はなかったのですが、都会のマンションと地方の自宅の往復のほか、常時乗っているマイカーが手元に戻ってきてホットしました。

これにこりて、これからはもう間違うことはないでしょう。・・・多分。

（あとがきにかえて）

WATANKO「おっと、レクサスの“おもてなし”について感想を聞いていなかったね。どうでした？」

妻ミサト「店内で立たされたまま若い営業マンからカタログを開きつつ長時間の説明を受けてちょっと疲れたわ。席は沢山空いているのにアレは無いわ。」

WATANKO「それは残念でしたね。たしかあなたに応対していた営業マンはかなり若手のようだったけど、まだ半分トレーニーかもね。」

妻ミサト「でも出されたジュースは美味しかったわ。そこだけね。」

レクサスは、我が家からは車も接客もどうやら及第点はもらえなかったようです。

★★★

次回　資産運用でスーパーカーを手に入れよう！

「インデックス個人投資家は長期投資の成果を披露してほしい」