Google Cloud、Redisをフォークした「Valkey 7.2」のマネージドサービス「Memorystore for Valkey」プレビュー版を開始

2024年9月3日

Google Cloudは、Redisをフォークしたインメモリデータベース「Valkey」をマネージドサービスで提供する「Memorystore for Valkey」プレビュー版の提供開始を発表しました

fig

Google Cloudは以前から、インメモリデータベースのマネージドサービスとして「Memorystore for Redis」および「Memorystore for Redis Cluster」、そして「Memorystore for Memcached」を提供していました。

今回これに「Memorystore for Valkey」が加わる形になります。

AWSやオラクル、Google CloudなどがValkeyに賛同

Valkeyはオープンソースの代表的なインメモリデータストア「Redis」のフォークです。Redisは、今年(2024年)3月、ライセンスをクラウドベンダによる商用サービスを制限するものに変更すると発表しました。

Redisの開発元であるRedis社は今年(2024年)3月、ライセンスをクラウドベンダによる商用サービスを制限するものに変更すると発表しました。

その理由としてAWSを名指しこそしなかったものの、同社やコミュニティが開発し成功させてきたRedisの売り上げの大半が最大手のクラウドベンダによるものだったと説明していました。

参考:Redis、クラウドベンダなどによる商用サービスを制限するライセンス変更を発表。今後はRedis社とのライセンス契約が必須に

このライセンス変更を受けてAWS、Google Cloud、Oracleなどを始めとする複数の企業がLinux Foundation傘下でRedisをフォークしたオープンソースのプロジェクト「Valkey」をスタート。

4月にはフォーク元であるRedis 7.2.4からブランド名をValkeyへ変更するための変更が行われた安定「Valkey 7.2.5」が早くも登場しました。

そして同じく4月にAWSがValkeyを同社のマネージドサービスとして提供することを表明。5月にはオラクルも5月にOracle Cloud上のインメモリデータベースサービスにValkeyを統合すると明らかにしています。

参考:AWS、Redisをフォークした「Valkey」を、同社サービスのElastiCacheとMemoryDBで採用すると明らかに

Google CloudによるValkeyのマネージドサービス提供は、AWSやOracle Cloudに続くものです。

関連記事

Valkey 8.0がリリースされました。

AWSもValkeyの提供を開始しました。

あわせて読みたい

Google Cloud NoSQL クラウド データベース インメモリデータベース




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本


  翻译: