Google Cloud、Redisをフォークした「Valkey 7.2」のマネージドサービス「Memorystore for Valkey」プレビュー版を開始
Google Cloudは、Redisをフォークしたインメモリデータベース「Valkey」をマネージドサービスで提供する「Memorystore for Valkey」プレビュー版の提供開始を発表しました。
Google Cloudは以前から、インメモリデータベースのマネージドサービスとして「Memorystore for Redis」および「Memorystore for Redis Cluster」、そして「Memorystore for Memcached」を提供していました。
今回これに「Memorystore for Valkey」が加わる形になります。
AWSやオラクル、Google CloudなどがValkeyに賛同
Valkeyはオープンソースの代表的なインメモリデータストア「Redis」のフォークです。Redisは、今年(2024年)3月、ライセンスをクラウドベンダによる商用サービスを制限するものに変更すると発表しました。
Redisの開発元であるRedis社は今年(2024年)3月、ライセンスをクラウドベンダによる商用サービスを制限するものに変更すると発表しました。
その理由としてAWSを名指しこそしなかったものの、同社やコミュニティが開発し成功させてきたRedisの売り上げの大半が最大手のクラウドベンダによるものだったと説明していました。
参考:Redis、クラウドベンダなどによる商用サービスを制限するライセンス変更を発表。今後はRedis社とのライセンス契約が必須に
このライセンス変更を受けてAWS、Google Cloud、Oracleなどを始めとする複数の企業がLinux Foundation傘下でRedisをフォークしたオープンソースのプロジェクト「Valkey」をスタート。
4月にはフォーク元であるRedis 7.2.4からブランド名をValkeyへ変更するための変更が行われた安定「Valkey 7.2.5」が早くも登場しました。
そして同じく4月にAWSがValkeyを同社のマネージドサービスとして提供することを表明。5月にはオラクルも5月にOracle Cloud上のインメモリデータベースサービスにValkeyを統合すると明らかにしています。
参考:AWS、Redisをフォークした「Valkey」を、同社サービスのElastiCacheとMemoryDBで採用すると明らかに
Google CloudによるValkeyのマネージドサービス提供は、AWSやOracle Cloudに続くものです。
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AWSもValkeyの提供を開始しました。
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