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 長いことJリーグと清水の試合を観てきたが、Jの公式戦で、6:0で勝ったチームが、次の試合で0:6で負けるなどというのは、おそらく初めての珍事だろう。それくらい、直近で我が軍が直面している状況は特殊ということではないか。

 ついでに言えば、むろん勝って欲しかった気持ちはあるにせよ、清水が惨敗しても仕方がないと思える試合は、初めてだったかもしれない。いや、2011年に東日本大震災直後にオランダに遠征して、アヤックスとチャリティーマッチを戦い、惨敗した、あの時以来か。そのくらい、今回の川崎戦は、特殊な位置付けの試合だった。

 昨晩の川崎戦は、チームの勝敗云々よりも、個々のプレーヤーに注目しながら観た。チェックポイントと、その答え合わせは以下のとおり。

  • やはりビッグニュースはヘナトの戦列復帰。正直、個人的には完全に計算外の存在だったが、このまま復調すれば、ボランチの3番手くらいになり、ホナウドの交代要員くらいにはなるかもしれない。
  • 成岡への期待は個人的に大きく、J2リーグ戦にも絡んでほしいと思っていた。白崎はともかく、ホナウドは攻撃で違いを見せるようなボランチではないので、ならば展開力のある成岡という選択肢もあるのではないかと思っていた。しかし、川崎戦では苦しいチームを救うようなプレーは見せられず、しかもバツが出ての負傷交代は気になる。
  • 監物は体格もあり希少な左利きのセンターバックとして期待感が大きいが、攻撃を受け止めるところまではいいとして、そのあとのパスセンスがいただけない。だいたい中央の危険な場所に変なパスを出して、大ピンチを招く。あれを直さないと、リーグ戦出場は無理だろう。
  • 山口戦の途中出場に続いて、左サイドバックとして先発した高木践は大きな収穫。プレー振りも安定しており、意識も高そう。気が早いようだが、ポスト山原の有力候補であろう。
  • 森重はプロのレベルに達していない。シュートシーンはなかったし、ポストプレーもほぼ印象にない。味方がお膳立てしてくれたチャンスを中央で決めるだけでよかった高校時代と異なり、プロでやるためには、覚えることがまだまだ多そう。
  • 清水の話ではないが、やはり川崎のポケット攻略は一級品。遅攻でもああやれば点がとれるんだなという良い見本を、じっくりと見せてもらった。清水は、恥も外聞もなく、全部真似すればいい。

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