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 はっきり言って、この大会は4月19日にアウェーで川崎に0:6と大敗した時点で、終わったと思っていた。4月16日のJ2第10節のアウェー山口戦に6:0と大勝はしたものの、2度の試合中断があり、その日のうちに静岡に帰ってこれるかどうかという、楽勝に反した過酷な旅程となってしまった。ゆえに19日のアウェー川崎戦は、勝敗はほぼ度外視で、実質的にユースチームで戦うことを選択せざるをえなかった。

 今季のルヴァン、勝利、引き分けと良いスタートを切っていただけに、大会を捨てるのはもったいなかったが、J1復帰という至上命題を見据え、今後の日程を考えれば、残り2試合の敗戦処理はユースに任せ、リーグ戦に集中するのが現実的だろうと思われた。

 しかし、昨日のメンバー表を見たところ、これは大会を捨てたわけではなく、むしろ勝たなければならないメンバーだと、驚いた。以前から、この湘南戦はスタジアムで現地観戦をすることを決めていたが、「勝利を願い応援したものかどうか…」と微妙な心境だったところ、これはもう完全に必勝モードだろうと、個人的にも考えを変えた。

 蓋を開けてみれば、見たこともない433の布陣で、前半は相手にほとんど何もやらせない、頼もしい秋葉清水があった。433だと、なぜ湘南の布陣に上手く合うのかというのは、所長の低いリテラシーではよく分からないが(笑)、まあとにかく上手く行った前半だった。完勝ムードから一転して、後半ズルズルと失点を重ねてしまったのは情けなかったが、最後はありそうでなかったサンタナ&セフンのツインタワー戦法も見られたし、まったく期待していなかったミッドウィークのカップ戦で、思わぬ拾い物をした。

 ただ、それにしても、ルヴァンで勝ち上がった場合の、日程面の不安が、個人的には拭えない。


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