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 このアウェー山形戦に乾が出場できないことは前節の時点で覚悟したが、直前になり北川も別メニューという情報が入り、当日蓋を開けてみたらカルリーニョスまで不在。攻撃の核3人を欠くこととなり、頭を抱えるしかない事態である。

 個人的には、こうしたリスクもあるので、シーズン序盤から、もっと選手を入れ替えながら戦った方がいいのではないかと、疑問を感じていた。ほぼ不動のレギュラーには過重労働を課し、逆に控え選手は試合勘が鈍る一方だからである。実際、秋田までの3連戦を終えて、一気に3人もの離脱者が出たわけだから、これまでレギュラークラスに無理を強いていたことは明らかであろう。

 その一方、昨日のアウェー山形戦を戦ってみて、期待した若手や控えが輝けず、「ああ、秋葉監督が不動のメンバーで戦っていたのも、無理はないな」と実感もした。J2随一の選手層と言われる清水だが、レギュラーと控えではかなり実力差があるということだろう。

 逆に言えば、秋葉監督本人は「誰が出ても自分たちのサッカーをやる」と強弁はするが、やはり秋葉清水は、特に攻撃に関しては、個人戦術頼りということなのだと思う。

 その逆が、山形というチームである。あのチームこそ、まさに「誰が出ても自分たちのサッカーをやる」チームであり、渡邉晋監督仕込みのポジショナルプレーがチーム全体に浸透している。最近の試合では「支配すれども決められず」という感じで、勝ち切れない試合が続いていたが、たぶんカオス的な秋葉清水は山形の良さを引き出してしまう面があり、戦術的に我が方の分が悪いのではないか。これで「3人衆」が健在なら、個人戦術で誤魔化しが効いたのかもしれないが、3人揃っての不在はやはり痛すぎた。


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