東京都 新型コロナ 5人死亡 7846人感染確認 先週火曜の2倍余に

東京都内の29日の感染確認は、7846人で、1週間前の火曜日よりおよそ4300人増え、2倍余りとなりました。また都は感染が確認された5人が死亡したと発表しました。

東京都は、29日都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」までの合わせて7846人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日よりおよそ4300人増え、2倍余りとなりました。

29日までの3日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。

また、29日までの7日間平均は7181.1人で、前の週の105.1%でした。

100%を超えたのは先月11日以来です。

都の担当者は「1週間前の火曜日は検査数が少ない連休明けだったので、低い数字が出ていた。2週間前の火曜日と比べる、だいたいきょうと同じ水準であり、感染者数は大きな傾向としては減少傾向にあるが、ほぼ横ばいの高い数値で推移しているとみている。感染防止対策の徹底をお願いしたい」と話していました。

29日確認された7846人を年代別に見ると、「10歳未満」が最も多く、全体の19.4%にあたる1524人でした。

65歳以上の高齢者は398人で全体の5.1%でした。

感染経路が分かっているのは2779人で、このうち最も多い「家庭内」は1884人と67.8%を占めています。

また、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、29日時点で28日より4人減って33人でした。

一方、都は、感染が確認された70代から90代の男女合わせて5人が死亡したと発表しました。

5人のうち感染経路が分かっているのは2人で、病院内と高齢者施設内がそれぞれ1人ずつでした。

また、5人全員に基礎疾患がありました。

小池知事「BA.2への置き換わり 大変なスピードで進んでいる」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「オミクロン株のBA.2への置き換わりが大変なスピードで進んでいることが合わさっての数値になっていると思う」と述べました。一方で「私どもは病床の使用率を注視をしている」と述べ、新規陽性者数だけでなく医療提供体制の状況を示す指標も重視する考えを示しました。

コロナ患者用の病床使用率は26.2%

都内の病床使用率は低下しています。29日時点で、新型コロナウイルスの患者用の病床使用率は26.2%です。ことしに入って最も高かった、先月19日はおよそ60%でしたが、そこから徐々に下がっています。

一方、オミクロン株の特性を踏まえた29日時点の重症患者用の病床使用率は、情報が更新され、12.9%でした。

ことしのピークの先月22日は36%を超えていましたが、その後、徐々に下がっています。