2024年09月10日

マッキントッシュの男

マッキントッシュの男

2024.Aug.31
☆☆★★★
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イギリス国会では、国家機密を握るソ連のスパイ、スレード(イマン・パネン)が投獄されたこともあって、熱烈な愛国者として知られるウィーラー議員(ジェームズ・メイスン)が、最近頻繁に起こる刑務所からの脱獄問題を取り上げ、もっと堅固な刑務所を作るべきだとして政府を痛烈に批判した。その頃プロの泥棒リアデン(ポール・ニューマン)が、アングロ・スコティッシュ社へ謎の男マッキントッシュ(ハリー・アンドリュース)を訪ねた。そこには、時価1億4千万円の宝石強盗の計画が1分の隙もなく用意され、マッキントッシュの有能な秘書ミセス・スミス(ドミニク・サンダ)の協力で計画はすぐ実行に移された。強盗はなんなく成功したが、中立国スイスへ宝石と飛ぼうとしたリアデンは、何者かによって逮捕されてしまう。20年の禁固刑が言い渡され、砂をかむような時が流れていく。ある日、ソームズ・トレベリアン(ナイジェル・パトリック)という男がリアデンに接近し、巨大な脱獄の秘密結社スカーペラーの手によって脱獄させてやる、という。商談は破格の2万ポンドで成立したが、ソ連のスパイ、スレードの脱獄に手をかさなければならない条件があった。危険な罠かも知れないこの脱獄に、自由への全ての望みを託して、リアデンは走った。脱獄は成功、待ち受けていたスカーペラーの1味は、リアデンとスレードに睡眠薬を注射した。スカーペラーの1味は、眼を覚ましたリアデンの目的と正体を吐かせようと拷問を開始。実は、リアデンは、スカーペラーの組織を暴き、同時にスレードを暗殺するために雇われた諜報部員だったが、こうなってはひとまず逃げだす以外にない。屋敷に火を放って逃亡したリアデンは、さっそくミセス・スミスに連絡を取る。だが、ロンドンでは、マッキントッシュが何者かの手によってひき逃げされ、重傷を負っていた。アイルランドで待っていたリアデンのもとに、スミスは小型飛行機を飛ばしてやってきた。その頃、この地を地元とするウィーラー議員のヨットがスレードを乗せ、マルタ島に向かっていた。リアデンとスミスは、マルタ島に先廻りしたが、海上でソ連の船または潜水艦にスレードを渡してしまわないという保証は全くない。苛立ちを抑えて居た2人の前に、ついにヨットは現われた。スミスは危険をおかしてスレードがいるのを確認したが、リアデンにそれを知らせた直後、ウィーラーに捕らえられてしまう。

デズモンド・バグリィの同名小説が原作。プロの泥棒が高価な宝石強盗に成功するが、逮捕・投獄された後、脱獄を機に国際的スパイ戦争の渦中に巻き込まれていくお話。分かり難いけど、マッキントッシュの計画通りに、潜入捜査に加担してたってこと。ジョン・ヒューストン監督は、40〜50年代がピークで、すでに峠を越えている。ウォルター・ヒルの脚本をもってしても、さほど盛り上げられなかった。ドミニク・サンダの美貌と存在感が救い。
マッキントッシュの男を借りて観る
マッキントッシュの男レビューも参考に

一味の居所をつきとめ、単身乗り込んだリアデンを待っていたのは、スミスに銃口をつきつけながら、マッキントッシュの命を賭けた罠に陥ったことを知ったウィーラーとスレードだった。スミスは自分もろとも2人を撃てと叫ぶが、雇われ諜報部員のリアデンにとっても、マッキントッシュの死のために全てをなくしてしまった2人を殺す気にはなれなかった。男たちは暗黙のうちに理解し合ったかに見えた。しかし、その瞬間、スミスの手に握られていた大型拳銃が火を吹き、ウィーラーとスレードが倒れた。スミスは表向きはマッキントッシュの秘書ということになっていたが、実は本当の娘だったのだ。

posted by どん at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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