2024.Sep.08
☆☆☆★★
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殺し屋のジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)はNY地下犯罪組織のボスであるバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)の下で準備し、「主席連合」のトップである首長を殺害する。この事態に「主席連合」の代表である12名の主席は、ジョン・ウィックを殺すべく、主席の一人であるヴィンセント・ビセ・ド・グラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)に組織の全権を与える。まず、グラモン侯爵はコンチネンタル・ホテルの支配人であり、ジョンの盟友であるウィンストン(イアン・マクシェーン)の責任を追及し、ホテルの破棄を通告すると建物を爆破し、さらには彼の右腕であるコンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)も射殺する。次にグラモン侯爵はジョンの旧友で、引退済みかつ盲目だが凄腕の殺し屋であるケイン(ドニー・イェン)を呼び出し、彼の娘の命を人質にジョン暗殺を命じる。
ジョンは旧友のシマヅ・コウジ(真田広之)を頼り、彼が支配人を務める大阪コンチネンタル・ホテルに潜伏していた。彼に賭けられた懸賞金2000万ドルを狙う殺し屋ミスター・ノーバディ(シャミア・アンダーソン)(大阪では追跡者(トラッカー)と名乗る)や、グラモン侯爵の腹心チディ率いる部隊がホテルに現れる。シマヅがチディの要求を拒絶したことで両者の激しい抗争が始まる。ジョンとシマヅは敵を返り討ちにしていくが、ケインが立ちふさがる。一方でノーバディの狙いは懸賞金を増額させた上でジョンを殺すことであり、密かに彼の危機を手助けしていく。結局、ジョンは大阪を脱する一方、シマヅは娘のアキラ(リナ・サワヤマ)を庇った際の傷もあって、ケインとの一騎討ちに破れ死亡する。
NYに戻ってきたジョンはウィンストンと再会し、彼から「主席連合」の古の掟である「決闘」を用いる策を与えられる。これは「主席連合」のメンバーの誰かの代理人として、グラモン侯爵に1対1の決闘を挑み、組織からの解放を要求するというものであった。しかし、そのためには「主席連合」のメンバーと再び家族(ファミリー)になる必要があった。ジョンはかつて自身が所属していた組織「ルスカ・ロマ」に戻るため、拠点があるドイツ・ベルリンへ向かう。ジョンと顔馴染でもある女ボスのカティアは、前ボスで彼女の父でもあったピョートルの仇を討てば復帰を認めることを約束する。その標的であるキーラ(スコット・アドキンス)の命を狙ってナイトクラブ「天国と地獄」に向かったジョンは、そこでケインやノーバディとも再会する。ジョンは彼らと協力してキーラの部下たちを倒し、最後に彼を暗殺する。カティアは約束通り、ジョンの復帰を認める。
ウィンストンは決闘の介添人としてグラモン侯爵にジョンの要求を伝える。侯爵は断ろうとするも、ウィンストンに野心を焚き付けられ、ジョンが勝てば彼を解放すること、またウィンストンの復権とホテルの再建も約束する。こうしてパリ・トロカデロ広場にて、中立の調停者である告知人を立会人として、ジョンとグラモン侯爵は対峙し、古の儀式に則って決闘の段取りが決められる。決闘は、翌日夜明けとなる午前6時03分にサクレ・クール寺院にて決闘用ピストルで行われること、また、グラモン侯爵は自身の決闘代理人としてケインを立てる。
『ジョン・ウィック』シリーズの第4作。ついに裏社会を支配する主席連合と決着をつけるべく立ち上がったジョン・ウィックが繰り広げる壮絶な死闘の行方を描く。大阪、ベルリン、パリを舞台に大暴れ。流石に殺しまくっていると飽きてくるのだが、それでも「凱旋門」でのアクションは画期的。車に撥ねられながら闘うって。改修中の教会での火を噴くドラゴン何とかなる弾丸も、映像として効果的だった。ドニー・イェンのアクションが、キレや見栄の意味で一枚上手。ジョンのお墓のシーンで終わるのだが、次作Chapter 5も予定されている。サブタイトルの「コンセクエンス(consequence)」は、作中で「報い」と訳されている。「(悪い、良くない)結果」の意味。キアヌは、そのパフォーマーが何回死を迎えたかをプリントしたTシャツを各スタントマンに贈ったのだとか。
ジョン・ウィック:コンセクエンスを買って観る
ジョン・ウィック:コンセクエンスを借りて観る
ジョン・ウィック:コンセクエンスレビューも参考に
しかし、まともに勝負をする気がないグラモン侯爵はパリ中の殺し屋たちを多額の懸賞金で焚き付け、夜明けまでにジョンを暗殺する、もしくはサクレ・クールに間に合わないように仕向ける。ジョンは敵を次々と返り討ちにしていき、サクレ・クールの222段の門前階段にたどり着く。チディによって追い詰められる中、ケインとノーバディもジョンを手助けし、何とか間に合う。ジョンと代理人ケインによる拳銃による決闘が行われ、2発目まで決着がつかない。3発目でケインがジョンに重傷を与えて事実上の勝利者となると、功名心に駆られたグラモン侯爵は自分がトドメを刺すとしてジョンの前に立つ。ジョンが3発目をまだ撃っていないことを失念しており、そのまま返り討ちに遭って即死する。告知人はジョンとケインの双方が「主席連合」から解放されたことを宣言し、立ち去る。そして満身創痍のジョンは、ウィンストンにNYに自分を連れて帰ることを約束させると寺院の階段で倒れる。
エピローグ。NYの墓地にて、ウィンストンとキングが、妻ヘレンの墓と並んだジョンの墓を見舞うシーンで物語は終わる。また、エンドロールの後には娘と再会しようとするケインと、彼の命を狙うアキラが現れたシーンが流れる。