えいとまん日記 [土を喰らう]　を観る

[土を喰らう]　を観る

映画　「土を喰らう　十二ヶ月亅を　
WOWOWの録画ビデオで　視る。
歳を取った　沢田研二が
主役を　演じている。
殆ど期待せずに　観たのであるが　
「土を喰らう」　という題名が　
気になっていて　段々と　
引きこまれてしまった。
今風に言えば　田舎暮らしの話　
自然食料理の話　とも言える。

原作は、誰か？　
何方なのであろうか　と　
気になって　堪りません。　

作中で　作者が　語っています。
「　幼少期に　口減らしのために
　禅寺へ出され　其処で　精進料理
　の基本を　典座から　学ばされた。」
という語りがあり　小説家の今の自分が
それを　食をテーマとして作品化する為に
山奥暮らし　を始めたと。

はじめは　「五木寛之」　かなとも　
思いましたが　検索すると　
「水上勉」　の　自伝的エッセイ　
「土を喰らう日々　わが精進　十二ヶ月」
であることが　分かりました。

私は、　今迄　「水上勉」氏の作品を
全くもって　読んだことが無かったので
却って　新鮮味を　感じたのでしょうか。

或いは　「おうち農業」の　農業体験が　
共感の下地を作っていたかもしれません。

沢田研二が　主役の作家を　
松たか子が　その作家の担当営業であり
若き恋人役を演じています。

当初は　「志村けん」が　この主役を
演ずる予定で　あったらしい。
しかし急逝されたので　沢田研二が　
その後を　引き受けたと聞いている。
「志村けん」さんであったならば　
どんな作品になっただろうかと
今になると見当もつかない。

沢田研二の歌の巧さは　知っているが
演技の方は　全く知らなかったので
この映画を見る前までは　「？」であった。

樹木希林が　風呂屋の番台の近くで
ポスターに向かい　「ジュリー」と叫ぶ
あのイメージが　強くて　
そのイメージしか　残っていなかった。

イメージチェンジ　成功ですね。

　　　　今更　ジュリー　かな。