大発会が11,500円台で取引きを終えました。
今年(2005年)の日本経済はどうなるのでしょうか。素人考えで予想。
株価は堅調に推移して、良ければ15,000円台をつけると思われます。悪くても現状程度。相変わらずアメリカ経済は双子の赤字を解消できないまま続いていくと思われる(いま現在、有効な対策を打ち出していない)ため、円高基調は続くと思いますが、$1=\100程度までは、折り込み済みの企業が多いのではないかと思われるます。
昨年終盤の企業アンケートでは、$1=¥103~105程度まで折り込んでいる企業が多かったようですが、年末になっても円高が是正されなかったため$1=\100程度までは折り込むと予想されます。また、先物でのヘッジも効いているはずです。
このようなことから$1=¥100程度までなら輸出関連企業の業績は堅調に推移すると予想。大発会では自動車と電機関連株が上昇しました。
また、金融関連も取引きが多かったです。昨年末のダイエーとミサワHDの産業再生機構活用決定で、最後の問題となっていたUFJが不良債権問題に一応の決着をつけたためでしょう。今年の金融関連の話題は、(1)地銀再編、(2)三菱東京とUFJ合併となると思います。特に三菱東京とUFJの合併については、2月中にも合併比率を発表するとのことで、比率によっては、株主からの批判や三井住友の反撃もあり得るのではないでしょうか。ただし、混乱は少ないと思われるので、輸出関連、金融を牽引役として堅調な伸びを見せ、市況全体は活況になると予想しています。
マイナス要因としては、相変わらずの財政難。17年度予算案では、緊縮財政となっているものの、未だにプライマリーバランス回復のきざしは見えず、短期金利上昇の懸念も残されています。
全体としては、昨年から景気の回復が発現しつつあり、今年も指標は回復していくと思われますが、実感としての景気回復は、まだまだ先になるものと予想されます。注目は、ネット取引を主なチャネルとするサラリーマンなどの個人投資家の動きでしょうか。
日経平均株価は、12月1日に15,130円をつけました。