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堺雅人さん、阿部寛さんをはじめとする日曜劇場オールスターが出演した『VIVANT』第5話が放送されました。これまで停滞気味だったストーリーは一気に進み、散りばめられていた伏線が回収されました。乃木のダークな側面はますます強調され、面白くなってきました。
放送日・あらすじ
放送日
2023年8月13日(日)21:00~ TBS系列で放送
あらすじ
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VIVANT - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
キャスト
乃木憂助(堺雅人)
野崎守(阿部寛)
柚木薫(二階堂ふみ)
(二宮和也)
黒須駿(松坂桃李)
ノゴーン・ベキ/乃木卓(役所広司/林遣都)
相関図はコチラ↓
日曜劇場『VIVANT』|TBSテレビ
感想
ようやく面白くなってきた
正直言って第4話まではそれほど面白くなくてキャスト目当てで観ていましたが、今回ようやく面白くなってきました。
とはいっても、最初の『007』ごっこのところとか、半沢直樹的というか、もはや『スカッとジャパン』的な憂さ晴らしシーンではうんざりしたんですけどね。
そこからの巻き返しが凄かった。
前回山本がテントのメンバーであることを突き止め太田を救出するために、野崎に乃木の正体がバレるきっかけを与えてしまいました。
今回は乃木の正体に島根とバルカの両面で迫りながら、テロ組織・テントのリーダーの正体が明らかになることで、これまで散りばめられていた点と点が線になる回でした。
順番に振り返ります。
チンギスとの共闘
まず一番盛り上がったのがチンギスとのタッグですね。
敵として対峙したからこそ相手の実力を認めている、そういう野崎とチンギスの関係は少年漫画や橋本信也と小川直也みたいで熱くなります(プロレスに詳しくないので間違っていたらごめんなさい)。
チンギスを演じているBarslkhagva Batboldさんに自然に目がいくというか抜群の存在感でした。
野崎とチンギスのタッグチームは今後も注目ですね。
ただ、チンギスと一緒の時のドラムはイマイチでした。
野崎による身元調査
野崎が再びバルカの地に赴き、テントの実態解明のために二人は共闘したわけですが、いつの間にか乃木の正体について調べることの方が主になっていました。
乃木のバルカでの行動についてはおおむね私がネット上で目にした考察どおりでした。
2発の銃声はケネディ暗殺の話とか、『ミッドナイトクロス』を思い出しました。
ホームレスに扮した黒須(松坂桃李)が野崎たちの会話音声を拾い解析するという展開は面白かったんですけど、ストーリー的にあまり意味がなかったのが残念です。
野崎による乃木の身元調査は帰国後も続き、舞鶴、島根の奥出雲にまでたどり着きます。
『砂の器』のような例を出すまでもなく、警察官が乃木の足跡をたどる展開はベタですけどアガります。
ミリタリースクールって『刑事コロンボ』に登場したことがあったような気がしますけど、エリート軍人の養成機関としての役割は果たしているのかは微妙だと思います。
さて、奥出雲という地域はたたら製鉄で有名な日本でも特殊な地域です。
最近NHKスペシャルでも少し話題になっていました。
玉鋼(たまはがね)に挑む 日本刀を生み出す奇跡の鉄 - NHKスペシャル - NHK
鉄師御三家-奥出雲で感じる名家の威光 | 島根で紡がれるたたら製鉄の物語 | トラベルニュースat今すぐにでも出たくなる旅 (travelnews.co.jp)
個人的には1987年のNHK特集『冬・奥出雲 山林大地主の村』を以前偶然観たことがあって、かなり衝撃をうけたことがあります。
田部長右衛門 (23代) - Wikipedia
ラストのテントの雰囲気はこのドキュメンタリーの感じがちょっとだけ感じられます。
アリを拘束
テントの構成員であることが明らかになったアリを罠にはめ拘束しました。
抵抗の気配を見せると躊躇なく殺害する乃木らの残酷性が強調されていましたね。
視聴者は前回の山本の顛末を知っているので、乃木が人質になったアリの家族を次々に突き落す様子を嘘だとは思わないんですよね。
あんなことをすれば子供たちが抱えるトラウマは相当なものがあると思うので、命を助けたとはいえ十分残酷な手法です。
ハーネスをつけて偽装する手法は『教場0』でもやってましたね。
おわりに
このドラマはスターウォーズっぽいところがあって、それで言うとノゴーン・ベキ/乃木卓(役所広司/林遣都)はダースベイダーにあたります。
元々別班だったのが祖国に裏切られダークサイドに落ちたんでしょうね。