第百六十話 ヨウムのおせっかい(4) 「北斗」第712号(令和6年11月号)に掲載 すると顧問は眼を細めてうなずいた。 「ローレンツは、魔法の指環をつけたソロモン王のごとく動物たちと話ができたということで、このタイトルをつけたみたいですが、実際は、旧約聖書にソロモン王はたいへん博学で、獣や鳥や魚についても語ったという記述があるのを、誰か読み違えた者がいて… コメント:0 2024年10月27日 続きを読むread more
第百五十九話 ヨウムのおせっかい(3) 「北斗」第711号(令和6年10月号)に掲載 本人が警察官になるのは一向にかまわぬのだが、これには次兄が巻き込まれて大迷惑を被った。採用試験に合格してから六カ月間の警察学校時代に、その時次兄は大学生で時給が高いパチンコ店でアルバイトしていたのだが、パチンコ店では心証が悪くなるということで、兄貴のためならばと文句を言いな… コメント:0 2024年09月22日 続きを読むread more
第百五十八話 ヨウムのおせっかい(2) 「北斗」第710号(令和6年9月号)に掲載 「ホクトセー、シンチャン」 慎也はギョッとした。しかしまさか自分の名前を呼ぶはずがないので、顧問に確かめた。 「いま、僕の名前を呼んだわけじゃないですよね?」 「アニメの『クレヨンしんちゃん』が好きで、時々DVDを見せろとせがむようですから、偶然でしょう」 慎也がう… コメント:0 2024年08月26日 続きを読むread more