『社員研修』 (245) 「学歴に相応しい自己研鑽で 組織に貢献を」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。一部を見て全体を判断することは間違いの元であることは承知しています。今回は直近の私的出来事に触発された予定外の投稿記事です。長くなるためよろしければ、
お手すきの時にお付き合い願えれば幸いです。
あなたは「生涯設計」には興味がないとしても「生涯賃金」には関心がおありでしょう。
返済不要の奨学金制度は大いに利用すべきでしょうが、今日のニュースでは学資ローンの返済問題を採り上げていた。
現在入社試験では大卒予定者に限定し、高校・短大の新卒予定者には機会を与えない会社が珍しくないでしょう。バブル時代では定着率の悪い業種は歩留まりを加味して大卒採用していた企業があった。また、幹部候補生は人材として別枠採用していた企業もあった。
その点『大学は出たけれど』の流行語が残っている戦前の不景気当時でも「学士様なら嫁にやろか」といわれた。現在の社会経済情勢とでは大卒者の数も大きく異なる。前回東京オリンピック当時と比較しても一部大学を除き大卒の希少価値は低下している。ポストレス化の現在、上場企業に採用されても年齢別人員構成から推して定年まで勤めても監督者止まりでラインの管理者に昇進できるのは容易でないことは部外者でも想定できるご時世です。
定員割れしている大学・学部がある現在、日本の大学は入試で選抜されても卒業するのは欧米に比して楽だと言われてきた。大学の一年目は高校の復習ともいえる履修科目があり、夏休み、冬休み、試験休みのほか休講も多い。
それでも理数系学生は研究室以外にも実験レポートが課せられるためにそれなりに勉強し評価されてきた。その点マンモス大学の文系学生は選考試験のあるゼミは必須科目になっていないため、2年間教授あるいは助教授から直接指導を受けるゼミ経験験者は絶対数が少ないと思える。これは卒業生で社長になっている絶対数が一番多いといわれるマンモス大学にしても然りでしょう。
したがって、無目的の文系モラトリアム進学者がアルバイト・就活に追われては勉強する時間が無く卒業証書(学士)を買うために在籍してるのでは思える学生がいる。また、3年間専門学校に通い卒業しても更に4年生大学の3年に編入し働きながら通信教育とスクーリングで学士取得する方もいる。同じ大学の卒業者でも学部・学科によってバラツキがあるものの学士の取得は世間的には通用するのでしょう。
また、スクーリングを含む通信制教育で働きながら苦労して履修科目の単位を取得し卒業しても学士としての世間的な評価の実際は知りません。
ときに、職場では大卒の中にプライドが高く高卒を低く見る者がいた。それでいて生徒と学生の違いも知らない。分数手計算ができなくても業務遂行には支障はない。パソコン操作はともかく国立大卒業のスタッフ部長クラスには極々例外でも、話し方だけでなく文章の書き方でも句読点の使い分けが出来ない人がいたのは以外だった。それでも上司・人事所管部署は良く見ているものです。ラインの長には就けません。
若年層では挨拶一つ満足にできない者がいる。学校でも家庭でも大きな声で注意されたことがなければ叱られたことも無い。上司から大きな声で言われただけでビックリしパワハラと受け止めることもあるでしょう。
人手不足の現在仮に退職されると当該上司は労務管理面で問題ありと評価を下げるかもしれません。我が子からも恨みを買う場合もないとはいえません。うかつに注意もできません。『人を使うは苦を使う』。
反面、褒めりゃ図に乗り、注意すればふくれて八つ当たりといった「欲求不満行動」を取る者がいる。『パワハラ』が問題視される現在、相手がお客様だと電話口で大きな声を出されると「怯える」場合もあり、『カスハラ』の要因ともなりかねない。
これが高じてくると病気への逃避だけでなく安易に退職する人もいる。『石の上にも3年』といった辛抱することも必要でしょう。耐性の涵養面で弱い大卒社員も例外ではあっても実際にはいる。
また、頭は良いが『教養』が感じられない大卒者をテレビ中継でも見かけ腹立たしくなることがあるのは、私だけでしょおうか。
そのようなことから高校卒業後すぐに実社会で働く高卒社員は4年間の給与をはじめ福利厚生面を加味すると「生涯賃金面」では大卒とさして変わらないと思えることがあります。敢えて極端な例を挙げたが、あなたの職場の実際はどうなのでしょう?
日本の法人企業200万社の中での生涯賃金№1はどこの企業かご存知でしょうか。
コロナ禍前の経済誌によれば、生涯賃金ベストテンの上位には同じ会社名が顔を出していた。ソリューション営業で実績を上げ、20年以上前から注目されていた覚えがあります。
それはともかく生涯賃金で№1という企業は、仕事は厳しくても社員の平均勤続年数は長いことでしょう。
『人はパンのみにて 生きるにあらず』です。仕事を通しての<自己実現>を社外に求めることはバブル期以前からあったことです。その結果培った腕(技能)で5回転職しその都度雇用条件が都度良くなったケース、は集団就職の「金の卵」当時からあったことであり問題ありません。
反対に「自分中心」で職場を求め安易に転職を繰り返していると、腰の落ち着かない人物と見られ不利になることは実際にあることです。特に員数合わせの経験者(中途)採用の場合、どこでも通用するビジネス能力(知識・技能・態度)で自信の持てる「範囲」を『作文』ではなく広げておきたいものです。
余計な心配大きなお世話であることを承知し申しています。配偶者だけでなく何事も「隣の芝生は青く見える」ものです。情報洪水のSNSの時代『青い鳥』を求めて〝彷徨〟することだけは慎まなければならないと考えます。
以上はこのご時世、学資ローン返済で自己破産するケースは例外でしょう。しかし、転職先に恵まれずフリターの繰り返しで自身の社会保険(健康保険)がないため後期高齢者の親の国民健康保険に入る。やがて引きこもり症から閉じこもり症になるケースも見聞きします。
レアケースではあっても今に始まったことではありません。精神的な悩みで心療内科へ通院している、次世代を担う学歴ある人を見ての所感でもあります。
ここでの「テーマ」は次回以降整理して問題提起していきたいと考えます。
では、「快働」の第一条件である質の良い睡眠を充分取り今週も元気でお過ごし下さい。ありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に向か
って挑戦しよう ‼」)
#マネジメント
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