一般のハイカーさんたちが下山する頃、焼肉店を経営する夜行性の私は山の峰を登り始める。
山を舐めてるいるようでそれではダメなのだが、かと言って睡眠不足もリスクを伴う。

この日も昼下がり、おやつの時間少し前にスタート。
蒸し暑く、無風の樹林帯は、朝の5時起きならぬ、同時刻就寝の身体には少なからずきつかった。
次第に体力を奪われていくのは明々白々だった。

景観が開けたところでザックを下ろして何度か休憩し、水分と行動食を乾き疲れた身体に染み入らせるように取り入れた。

そうして頂上に辿り着いたのは17時前。
太陽はかなり西に傾いていた。

そこから堀坂峠までは意外と早く、半時間ちょっとで下山できた。
予定では反対側の観音岳に登頂し、そのまま周回して車を停めた松阪市森林公園に戻るはずだったが、時間と体力の都合で諦めて、楽な車道を足取り重く降って行った。

それでも振り返ってみると、急登の峰あり、岩場あり、見晴らしの良い大岩ありなどなど、変化に富んだルートで、適当な季節、体調が良ければ充分楽しめる山だと思った。

近々にまた訪れて、当初の予定を完遂したいと思う。

ちなみに、はじめに停めた森林組合の広い駐車場は17時に閉鎖されるのでセンター事務所で確かめた上でその近くの林道に車を止めさせていただいた。