いつも応援ありがとうございます。
決意したことがありますので、皆さまにご報告させていただきます。





私、和田彩花は2019年の春ツアーをもって、アンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業させていただきます。





このような決断に今まさに皆さまの心を大きく動かしてしまっているかと思います。
申し訳ありません。


思いを文章で綴らせていただきたくブログで発表させていただきました。
最後まで読んでくださると嬉しいです。










「いつまでもみんなと夢を追いかけることはできないのだろうか?」





私の中でそんな思いと現実が複雑に絡み合っていました。何度も何度も繰り返し考えていました。答えが出ることはないと気づいているのに。

考えるほど、グループの良さを強く実感する。考えるほど、人生とはなにか。考えるほど、わけがわからなくなりました。



そんなとき、
いつもグループのことばかり考えて自分のやりたい事はないんですか?
って2期メンバーが言ってきました。

歌って踊ってそんな活動を続けたい。
初めて心の底にずっとあったことを言いました。

もう、自分の好きなことをやってください。
いつもグループのことばかり考えてるから。
って。

嬉しかった。
そう言ってもらえたし話は簡単で、自分の夢に進めばいいと誰もが思うことでしょう。しかし、自分の夢は叶わなくてもグループでいたいと思っていたのです。

永遠と続く夢への高揚と失望の反復。いつしかそれが、安定しない自分の感情へと繋がっていきました。そして、みんなと未来の話をすることもこれ以降無くなりました。





グループで夢を見続けること、
それは大前提である「それぞれの人生」をある程度否定することでもあります。
周りで様々な卒業が続く中、自分が多く言ってきた言葉です。まるで、その言葉で自分を納得させるように。

「それぞれの人生」
そんな当たり前の大前提に自分自身が素直になれなかったのです。
好きでここにいるのにいつかそれぞれの道へなんて前提のもとで活動する意味とは。
私には理解しがたい。

だからきっと自分はグループにいることで「それぞれの人生」ではない夢を追いかけ、それがそれぞれの人生、私の人生なのだと思ってました。



しかし、1年でメンバーが変わっていくスピードにそんな思いも徐々に崩れ始めました。
グループは続いていくのですが、上を目指すことよりもグループを維持することに専念する自分がいました。




アンジュルムとは
グループとは




みんなといつまでも夢を追いかけたい。そんな思いをどこかで抱きながらも、アンジュルムの在り方が自分の中で変わっていきました。



「アンジュルム」は、私がグループから抜けたとき(オリジナルメンバーがいなくなり)本当の意味でアンジュルムになると考える自分がいました。スマイレージからアンジュルムに改名した意味作用がここで働くのだと。

グループの在り方を、そして今後を考えることは自分の在り方にも関わることでした。

だけど、ここまでそれをしてこなかったわけ。これからも続けていこうと意気込んでいたわけ。みんなで追いかけようとした夢、もしかしたらアンジュルムなら可能では?そんな期待を自ら抱いていました。夢をちらつかせながら結局自分で崩してしまうのか。そんな自分に悲しくもなりました。

自分の求める形は理想化されただけの夢見心地だったのでしょう。
そんなことにはやく気づけばよかったのでしょうか。いや、それさえも気づかなければこの先うまくやれていたでしょうか。
いつしか描かれた未来予想図の通りであればこんなに悩むこともなかったのです。

だけど私をそこまでさせるほどの魅力が、可能性がこのグループにあります。



さらに私を迷わせ悩ませたのはアンジュルムのメンバーたちの言葉です。


和田さんがリーダーだからこのグループにいる。和田さんはずっといてくださいね。


私の気持ちを察していたのか?
いや、きっと何も気づいていないと思いたい。

キラキラした目で夢を語り、私にそんな言葉を言ってくるのです。私には後輩たちの姿が眩しすぎて目をつぶりたくなるほど。



自分がいなくなったあとのグループを考えるのはとても怖かったです。
後輩の成長した姿をみて安心したという先輩とそれを見送る後輩の図をよくみてきたけど、私にはその気持ちが全くわからなかった。大丈夫なんて言いきれないし不安はある。ありすぎるのです。





グループの在り方に今後に、頭を心を悩ませた2017年です。





自分はこの活動を通して、何を得たのか。
スキルアップ?幸せなアイドル生活?
そんな単純なものではなかったと思います。
様々な経験を通して1人の人間としてたくさん成長させていただきました。



では、後輩たちは今後1人の人間として成長していけるだろうか?



そんなふうにアンジュルムを考えたとき、
今とこれからのアンジュルムに後輩たちに必要なのは私ではなくメンバーそれぞれが自立することだと思いました。

私はここでたくさんの事を十分に学ばせていただきました。次はここから自分が良いと思うものを自分で表現していくべきだし、そうしたいと強く願います。

そして、アンジュルムはオリジナルメンバーがいなくなったとき初めて繋がっていく。
新しい形を自分たちの手でみんなで作っていくことに意味があり、大切な経験となります。良い意味で私を忘れて、みんなで「アンジュルム」をつくってもらいたいです。



私たちはそのような環境の中で青春を過ごし成長していくのだと思います。
そう、きっと青春なのです。
今まで通りであればその後はそれぞれの人生へ。
そんな当たり前の?道すじに今でもやっぱり素直になれないのです。
私にはグループの先に見える「それぞれの人生」が時に辛く、物足りなさを感じます。
本気でやろうと思うほどわからなくなりました。そんな単純なことに頭を抱えていたのです。



それならば、
それぞれの人生で本気でやろうと思いました。





私はステージに立ち続けたいです。



30代になったとき1人でステージで歌って踊っていることが次の目標です。
様々な表現をやっていきたいです。そうなれるよう、20代を過ごそうと考えました。
そして、できればアイドルで居たいのです。



それはアイドルでやることではないのかも?
今からアイドル?
そう言われれば言われるほどアイドルで挑戦してやると思うのです。

「アイドル」というキーワードで外面的に捉えられるのは嫌です。私はそこを超えていきたいし、それを世の中に提示していきたいです。

ここから本当のスタートを切ることができます。自分の表現とはどういったものなのかワクワクします。
そして、みんながいろいろな事を抱えながらそれでもキラキラ輝けるように。たくさんの方に勇気を与える、いつでもそのとき輝く女性であり続けたいのです。

私のこれからの活動をハロー!プロジェクトへ還元していけたら良いなと思っています。2018年20周年を迎えたハロー!プロジェクトがもっともっとこの先も繋がっていきますように。



そのためにも私はステージに立ち続けることで挑戦していきたいです。





アンジュルム、ハロー!プロジェクトのメンバーとしての活動には、あと1年ほどで終止符を打たせていただきます。
今、この文章を読み終わるみなさまにはたくさんの感情を抱かせてしまっていると思います。私のために、グループのために、ハロー!プロジェクトのためにいろいろなことを思ってくださりありがとうございます。

残り1年となりますが、最高な形のグループをお見せできるよう精一杯がんばっていきますのでどうか最後まで見守っていただけたら嬉しいなと思います。
なによりも未来を楽しみに待ってもらえるよう努力いたします。
よろしくお願いいたします。





和田彩花