裏拍か取れない人が多い | バイオリンの先生の日記帳

裏拍か取れない人が多い

今年の発表会では、コロナ禍明けてたくさん全員合奏を入れました。


フィオッコのアレグロやバッハのドッペルを入れたら、まー、走る走る。


久々だから嬉しくなっちゃったんでしょうかね。


たいてい春の発表会の皆の演奏の傾向を見て、その年にクラスとして強化していくことを決めているのですが、今年の全員合奏を聴いて、今年のクラス課題のひとつに『裏拍を得意にする』をこっそり掲げています。


鈴木先生の教本は4歳から使い始めてもう48年も使っていますが、本当に素晴らしい遺産で、毎年いや毎月のように何か新しい発見や感動があります。


そして、最近、裏拍を目標に掲げてみると、鈴木先生が初歩の初歩、最初の曲に裏拍をねじ込むスパルタを、何事もなかったかのようにねじ込んでいる事に、また感動を覚えます。


(小さい子の楽譜より)

私は初歩の子でも裏拍を裏拍として取れるまでやらせてはいますが、曲が進むとみんなそんな事忘れちゃっています。


さて、バッハのドッペル練習中の高2君。

表拍の拍子はわかっているようですが、16分音符のところでとても走ります。

私が2ndを弾いて、つける事はできる程度の慌て方ですが、それでは意味がありません。


そこで、裏ビートにメトロノームを使って、ロックバンド風に最初のtuttiの部分を弾いてみました。

(ほんとうはバンドのドラムスのアプリとかで裏ビートの入ったのをかけたかったけど、わからず・・・)


最初は走ってメトロノームとズレてしまいましたが、何度かやっているうちにハメられるようになりました。


それから2人であわせると、パズルのピースがピタッとハマったように気持ちよく音楽の形が現れました!


僕は自分でも違いに気づいた様子で、

『おおお〜!!』

となりました。

裏拍マスターへの道の第一歩です!(//∇//)


特にバッハの曲は、キラキラ星の『しゅっぽぽ♪♬』のリズムで、裏ビートの『ぽぽ』の部分から単語が始まる音形が多用されています。


裏ビートの感じ方が甘いと、ここのタイミングがピッタリはまらないので、とてもふわっとした音楽になるし、詰まって走ります。


裏拍を勉強するにはバッハやビバルディ はとても良いですね!


そして、これは上級生だからできる、1巻だからできないというものでもなく、1番小さい子が1番最高のビート感だったりするので面白いです。


裏拍をしっかり捉えて、クラスの基礎力を底上げしていきたいところです!


みんなも意識してみてくださいね!!

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