その対談は
和やかな雰囲気の中で始まった
一通の手紙が
アスワットへ届いた。
差出主は「シベリアイタチ」
「等身大の
シベリアイタチを
知って欲しい!」
切なる願いが
便箋にびっしりと綴られ、
その熱意に打たれた
アスワット代表の福永が
彼の想いを
どうやって伝えればいいのか
知恵を絞りいろんな方面に奔走。
ようやく某テレビ局スタジオにて
対談という形でその願いが実現した。
まずお名前を
お聞かせください。
ワテ、
シベリアイタチと言います。
昔は「チョウセンイタチ」
と呼ばれてたんやけど、
アンさんも知っての通り
学名は Mustela sibirica
(ムステラ シビリカ)言いましてな、
「シビリカ」っちゅう
言葉が入っているとおり
シベリア大陸由来の
動物でっさかい
学会や研究者の中では
「シベリアイタチ」という
名称が当たり前になってますわ。
この対談では
シベリアイタチさんと
お呼びするのは面倒なので
何とお呼びしましょうか?
昔、中森明菜の
「少女A」ちゅう歌が
ありましたなぁ…
それにあやかり
「イタチA」とでも
呼んでもらいましょか。
それではイタチAさん、
お住まいはどちらですか?
住んでるところは
ノーコメント。
まあ、
西日本とでも
いうときますわ。
アンさんに
それ教えたら
駆除しにきましゃろ?
そやからそれだけは
教えられまへん!
イタチAさん、
大阪に住んでるんでしょ?
こてこての大阪弁ですから。
えっ…汗
ノーコメントやーいうねん!
では話を変えて
なぜこの様な心境に
なったのか教えて下さい。
全国的に屋根裏に
入る害獣いうたら
アライグマさんや
ハクビシンさんが有名やわなぁ。
しかしやなぁ、
10年ほど前からアンさんたちが
ワーワー言うてくれたおかげで
西日本に
シベリアイタチあり!
ちゅうほど
そこそこ有名になって、
ちょっとええ気になっとた。
他の動物さんから
サイン求められたり
したこともあったわな。
ただその時に
「アンタ壁、
垂直に登るらしなぁ!」
とか
「カラダ、
ぺったんこに
なるんやてなぁ!」
とか、
他の動物さんから
ワテらがでけへん事まで
要求されるようになってきたんやぁ。
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ホーッ、それは
どういうことが原因で?
ワテらも
あらゆる手段を
使って調べたんや。
そしたら
訳のわかららん
駆除業者のHPに
ようけ間違った情報ばっかり
書いてあるのが原因やぁ
いうことがわかったが
もう後の祭りや…
今度はワテら、
空もでも飛ばんとあかん
のやないかと思たら
怖なってきてなぁ。
そやさかい今回、
アスワットさんに
シベリアイタチのホンマの姿を
世間に伝えて欲しい
思て連絡したんや。
そういう事でしたか。
確かに私もWEB上には
シベリアイタチを始めとする
害獣に関して間違いや
オーバーな表現が
多く発信されていることに
違和感を持っていましたが、
ご本人はそれ以上の
お気持ちだったんですね。
それでは
イタチAさんには
事前に伝えたいことを
いくつかの項目にかき出して
もらっていますので
それに沿って
お話を進めていきたいと思います。
性格は凶暴でもなく
家にすみついてドンドン増えるわけでもない
まず最初の言いたいこと
「性格は凶暴でもなく
家にすみついてドンドン
増えるわけでもない」
といいうことですが、
イタチAさん!
わかりやすく
説明してもらえますか?
いろんな
害獣駆除業者の
HPを見るとやなぁ、
必ずワテらの性格を
「凶暴」言うて
書いてあるけど
決してそんなことおまへん!
アンさんたち人間でも
襲われたりしたら
自分の身を守るために
反撃しますやろ?
ワテらかって
同じことですわ。
別に危害さえ
加えられへんかったら
こちらから何もしまへん。
逆に武器持って
あちらこちらで戦争しとる
アンさんら人間の方が
よっぽど凶暴やと
思とりまんねんけど。
違いまっか?
なるほど、
イタチAさんの
おっしゃる通りです。
それとワテらは
「一夫多妻制単独行動」
の動物でっさかい、
つねは
オスもメスも1頭で
複数のねぐらを転々として
1箇所に
すみつきませんのや!
ただ
春から初夏には
オスはいろんな所に
彼女を作っては、
あとはメスに
子育てをまかせて
またフラフラ旅に出る。
ゆうたら
フーテンの寅さん
みたいなもんや。
あとに残された
メスが3ヶ月間だけ
民家の天井裏で産んだ
3~6頭の子育てを
するんやけど、
必ず夏には
子供たちと一緒に
屋根裏から出て行って
11月頃までには
幼獣たちも
皆大人になって
ひとり立ちし、
ねぐらを転々とする
生活にもどるんや。
そんな
生活の繰り返しやから
「イタチが家に
侵入したらすみつき
ドンドン増えて
大変なことになります!」
なんか書いてある
駆除業者のHPは
大きな間違いやねん!
害獣駆除業者の多くが
シベリアイタチも
民家などにすみついて
ピラミッド型の集団社会を
形成する「クマネズミ」と
同じような感覚で
掲載していますし、
それがお客様を
怖がらせて早く契約に
結びつけようとする
業者の作戦だと言えますね。
確かに
早く是正しないと
いけませんね。
業者は勉強してくれ。
オスもメスも捕獲できるが
無許可はアカン!
それでは次に
「業者は勉強してくれ。
オスもメスも捕獲
できるが無許可はアカン!」
ということですが。
それ、それ!
未だ多くの害獣駆除業者のHPに
「シベリアイタチは
鳥獣保護法で守られており
特にメスは捕獲禁止です」
と掲載しとるけどこれも間違いや。
まず名称間違い。
2014年に「鳥獣保護法」から
「鳥獣保護管理法」法改正されてやなぁ、
ワテら野生鳥獣が
少ななったら「保護」
増えたら「管理」と人間さまに
コントロールされてんねん!
「管理」いうたら聞こえがええけど
増えたら駆除されるちゅうこっちゃ。
アンさんら人間も偉ろうなったもんや。
確かにね。
人間が
万物の支配者にでも
なったような感じにも
みられますから。
但し、
法律改正の時には
いろんな意見や議論も
多々あったように
聞いてますけど。
まあ、
学の無いワテらが
ごちゃごちゃ言うても
どうにもならん!
そんなことは
頭のええ人たちがよう
考えてくれたらええねんけどな。
ただワテが言いたいのは
「シベリアイタチの
メスは捕獲禁止」も間違い!
ちゅうこっちゃ。
人間もそうやけど
シベリアイタチの世界も
今や男女平等や、
メスもオスも関係なく
捕まえてもええように
2017年9月から法律が
改正されとるんやけど
知らん業者が
ようけおるのには
ホンマ情けない。
プロやったら
もうちょっと
勉強してほしいねん。
確かに私たちが
相見積もりのお客様宅へ
うかがった時でも
他の駆除業者さんが
「メスのシベリアイタチは
捕まえたらダメって言ってました」
なんて話、
いまだによく聞きますからね。
それと捕獲許可を
行政にとらんと捕獲する
害獣駆除業者の多いこと!
罠に捕まった
シベリアイタチの仲間に
聞いた話やけど、
お客さんには
『自分らは「狩猟免許」持ってるから
許可取らなくでも捕獲できます』
というて
捕獲しとったぁー!
いうて聞いたけど、
狩猟免許あったって
なんの関係あらへん!
絶対に捕獲許可が
必要やぁいうこと、
アスワットさん、
もっとみんなに
広く知らせて欲しいんや。
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アスワットも
HPやブログ、その他
いろんな機会あるごとに
周知活動を行っているんですが
ご存じの通り
なにせ弱小企業なもので
チカラおよばずで恐縮です。
さて、
対談の前半は
ココで時間切れとなりました。
イタチAさん、
後半も宜しくお願い致しますね。
あ、そうでっか。
じゃあ後半も
よろしゅうたのんます。
【後半へつづく】
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