何かを手に入れるコツは、その何かに対して欲しいと思う気持ちを手放すことにある、と見たり聞いたりしたことはありますか?
つまり、欲しい欲しいと思う気持ちが高じて固執やら執着心になってしまうと、どういうわけか逆に手に入りにくくなるときって、ないですか?
基本的には、引き寄せの法則を考えると、人生では自分が思い描くようなものが手にはいる。
となると、欲しいと思い続けるなら、向こうからやってきそうなもの。
ところがいつもそうじゃない。
欲しいと思わないと、思考の中に入らないから自然と引き寄せることもできなくなるはずだし、欲しいと思わなければ手に入れる努力もしないだろうし。
でも、うまくいくときには努力するしないに関わらず、欲しい欲しくないにあまりこだわらなくてもなぜかポロっとやってくる。
じゃあ、適度に欲しいと思うのが良し、といえばそうでもない。
欲しいと思う気持ちが強すぎて結果が離れていくのも納得できないし、このあたり、どうにも腑に落ちないときがありますよね。
結果にこだわらずに欲しい気持ちを持続させつつ、執着や固執までにしないコツというかバランスは、本当に英語でいう「fine balance」という感じ。
こんなに手に入れたいと思って努力している(した)のに手に入らないと、「なんでだろう?私の何が悪いんだろう?私が何をしたっていうんだろう?」と答えの出ないところにはまったりもします。
さて、じゃあ、どうすればココロ平和に、欲しいものを手に入れられるのでしょうか。
私もまだこのfine balanceの方程式をすべて解いたわけではありませんが、ヒントはこんなところにあるかと考えています。
まず、自分に対する評価というか、自分で自分を卑下していないかどうか、もう一度チェックしてみること。
つまり、欲しいものがあっても、どこかでそれを手に入れる自分を否定したりしていないかどうか。
たとえば「私はまだまだ」とか「こんな程度の努力では無理だ」とか。
無意識にでもそう思っていると、せっかく欲しいと思っていてもそのフォーカスがクロスアウトされてしまうのかも。
こういうパターンは、よく見かけます。
自分を否定していたり、自分が嫌いだったり、自分の努力や今までを認められないままでいるとこうなりやすい。
言われてみると、確かにそうかもしれない、と思い当たることはないでしょうか。
それから、あまり未来ばかりではなく、「今」に集中すること。
ひとつひとつが大事なステージであり今が、未来の土台を造る!から(^^)
欲しいと思っているものは未来のどこかのポイントでやってくるのだけれど、その前に今があるので、こちらを精一杯というか楽しむ余裕が欲しい、という感じかな。
後悔しないためにも、今できることにフォーカスする、今できることをやるためにも、結局はあまり結果ばかりを気にするのではなくて、今を大事にしたい。
それから、結局手に入るべきものなら、今の延長線上に必ずやってくると信じて、後は任せてみること。
もしやってこないなら、もっと別の良いものがやってくるのだ、くらいの気持ち。
もしかしたら、ほかに手に入れるべきものがあって、それに気づくためのプロセスかもしれないから、どちらに転んでも私は大丈夫だと思ってみるのもいいです。
だから、結果はいずれちゃんと私のためになるようになっているから、欲しいものは欲しいものとして努力はしつつ、結果は信じて待つのが一番楽でいられそうです。
オリンピックを見ていると、スポーツには勝敗があるから、みんなが欲しいと思っている金メダルを取れるのは各種目たった一人だけで、それまでの努力を思うと残酷ですが、結果的には取れるべき人が最後にはとっていくもの。
だからと言って、金メダル以外だって、みんなそれぞれにwinnerではないでしょうか。
その結果を糧に、これからに生かしていけるはずです。
私たちも、いつでも何かしらの結果をこれからにつないでいくことはいくらでもきるので、欲しいという気持ちを大事にしつつ、執着しないためにも自分を信じたり、自分を常に肯定していくクセを身に着けたいですね。