2018年より、ラフィア編みバッグを作っています。主にブルンジ国内で販売。日本では数度販売しました。

 

一番新しいモデルがこちら

 

ブジュンブラにいらっしゃる際はぜひお買い求め下さい!

Kezamiaというレストラン内で販売しています。

(私以外のアーティストの商品も混ざって置いてあるので、どれが私のがぜひ聞いて下さい)

 

日本でも販売したいですが・・・自分が来日する際に持って行くという以外には、安定的に販売する方法は今のところないです。そして次の来日は未定です。

どなたかにブルンジから日本へ持って行ってもらったり、日本国内の郵送を依頼するというのは、第三者に依存することになるので、持続的ではなく。

でも手がないわけではないので、もしも日本の雑貨店さんなどで販売にご関心のある方がいらっしゃればご連絡いただけたら幸いです。

 

 

という幻の(?)バッグではありますが、日本のお客様のところへ届くその日を夢見て、どんなふうに作っているかご説明します。

 

バッグ本体がラフィア編みです。ヤシの木みたいなラフィアの木の繊維を、針一本できっちり編み上げます。ブルンジの一部の山間部にラフィア編みは伝わっており、お父さんたちが編みます。

私がバッグ製作を持ち掛ける前は、(単刀直入に言うと)かなりダサいポシェットとハットのみ作っていました。日本のアフリカ雑貨販売店さんと共同でデザインを考え、繰り返し改良し、作り手全員が同じ寸法と形状で編めるように練習し、今に至ります。

最近のモデルはパソコンが入る横幅です。

お父さんたちが地元で編み、完成したら代表者がブジュンブラまで持ってきます。


 

 

持ち手は牛革です。革職人さんに付けてもらっています。入手しやすい革の色は黒と茶色ですが、いろんな色があった方が綺麗なので、黄土色やベージュ、グレー、赤を頼むのですが、なかなかマーケットになく、運次第です。

ちなみに、ブルンジ国内でも革のなめしは行われているのですが、大口でないと購入できないため、ケニアなどからの輸入ものを使っています。

 

この革職人さんに、ブランドタグも作ってもらうことにしました。Akarangaの意味は「ブルンジ人としてのアイデンティティー」です。ブルンジの素材と技術を使ってブルンジの皆さんの手で作ったバッグを通じて、ブルンジの皆さん自身がブルンジのことを誇りに思ってもらえればと思い。

 

内布は、ブルンジ産のアフリカンプリント(キテンゲ)を私がマーケットで選び、テイラーにオーダーします。今回は内布を今までより改善し、パソコンやA4ファイルを入れやすい仕切りを付けました。

 

私が抱えているテイラーがいるわけでなく、真っすぐ縫うことができるテイラーを探し続けて、依頼しています。「真っすぐ縫うことができるテイラー」は本当にごく一部の精鋭だけなので、常に探し続けています。

今現在は、若い男性テイラーに依頼しています。オーダーする際は、紙に細かく寸法を書いた上で、口頭で説明します。更に、今回の内布は少し複雑だったため、私が手縫いでミニサイズのサンプルも作って参考にしてもらいました。そして、ブルンジ語で頑張って説明します。おかげさまで、手工芸品製作に関するブルンジ語はだいぶ話せるようになりました。

布の切れ端を貼っているのは、どの布で何を何個作るかがわかるようにです。

 

本体・持ち手・内布が完成したら、私が手縫いで内布を縫い付けます。ミシンだと、ラフィアの網目があるので、上手くできないのです。そして最後にタグを付けて完成です。

 

お客さんは、ブルンジの店舗に来て下さる欧米人の方々が主です。「素敵なバッグをありがとう!」と言われると嬉しいです。ちなみにブルンジの皆さんは買いません・・。「誇りに思ってもらえれば」という願いで作り始めましたが・・・輸入もののフェイクレザーバッグが好きなのです。自然素材は好かれません。

 

とはいえ、開発経済を専攻した私としては、ブルンジの経済発展に大変微力ながら貢献するためには、ブルンジの素材でブルンジで作った商品が、外国の方に買われるか、もしくは輸出するか(=日本で売るか)すればいいので、これでよしです。

 

引き続き、欧米人のお客さんをターゲットとしながら、日本の皆さんの好みも念頭に置きながら、製作していきます。