菅守小学校廃校レストラン「すがもり」ってよく考えたら、作手菅沼の「菅・すが」と作手守義の「守・もり」で「すがもり」なんね。最近気づいた。スガちゃんモリちゃん。
ちょっと北に行くとこんなめっちゃ小さなエモいとこがありましてな。
菅沼と守義の境目にある2本の木。名付けてなかよし「すがもり」の木。
こうやって数キロ歩くくらいのハイキングコースとして一見バラバラなスポットを「すがもりつながり」でちょっと心に刺さりそうな繋げ方するといい感じです。
なんとなーく思い出すとか、なんとなーく気になっちゃう、って旅という訪れには大切な要素。
一人で歩いても、二人で歩いても、アニメの田舎の何気ない小道風景が心に沁みるなぁってあるじゃん。
自分は人が多い有名観光地より、そういう「ポツンと風景」のとこが好きですね。
さてさて。
新城市のパチンコ屋さん全3店舗廃業してるんですね。
グーグルマップ見てると、新城のパチンコ屋って全部で3店舗なんかしら? 行ったこと無いのでよくわかんないですが、「閉業」ってなってるんで全部廃業してるみたいです。
大野のパチンコ屋さんは昭和レトロな感じの写真が出てて、一回くらいいっときゃよかったなーとちょっと思いました。
時代は刻々と変わってゆく。
そういう意味では、こんな作手の奥の奥の変わらない、というか「変わりようのない」風景は、逆にちょっとほっとしたりします。
かつて自分も、CBCのパチンコNOWって番組のグッズデザインやったり、サイトのオリジナルキャラやデザインやってた時期があり、その頃は新幹線に乗って大阪なんかにも旅打ちしに行ってたりしました。
パチンコ雑誌で新台アイデアコンペがあって、天気予報をモチーフにしたやつが採用されたりとかね、2000年前後あたりは爆裂機が多かったので面白い時代でしたが、打ちに来る客も胡散臭くてそれがまた興味をそそるというかね。
結局丸一日打ってたりするので、耳が悪くなったり時間もったいないと思うようになったりで行かなくなっちゃいました。
サッカーの本田さんがつぶやいてたそうですが、所属してたオランダではスポーツでもそんなに選択肢が無くて、結局サッカーに人材が集中しちゃうらしいです。
サッカーが強い中南米やアフリカなんかはその極端な現れだそうで。なるほどねー。
日本だとサッカーか野球かで大きな柱が2つ、その他にもかなりあります。
スポーツコンテンツでもそうなんですから、ましてカルチャー方面では、海外ではさほど発想のない「鉄ヲタ」とか「アニメ聖地」とか「自治体ゆるキャラ」とか「凝ったおみやげ」とかね、さらにそこから細分化されてたりして、まあ引き出しは限りなく多いのが日本、ってのは面白いところ。
この引き出しの多さ、つまり多方向多様性堅物軟弱相取り込んだ観光、っていうほど市町村レベルでは表現しきれてないんよね。
地域に雑誌やタウン誌が全盛だった時代があって、特に東京のタウン誌とかは、一つの駅周辺の街でもいろんな方向のネタがあり、またクリエイティブでした。
今みたいに単なる情報提供がメインっぽいのは、やっぱり文化領域ではないのです。あくまで「お知らせ」。
その土地に潜む伝承や伝説が「古いちょっと盛った話」だとしたら、その土地の歴史の話は「昔の本当のできごと話」、その土地の民話は「昔のちょっと創作も入れた話」、そこに、その土地の今あるモノを繋げてひとつの小道物語を感じさせるというのは「これからの小さな可能性を感じさせる話」「なんだか心をくすぐられるような話」という表現になるかもで、それが追加されたもうひとつの方向になります。
その風景を見てイマジネーションが浮かぶ場所、を教えてあげる・気づかせてあげる、ってのはこれからの大事な観光要素だと思いますね。
カンヌでも大きく評価され高評価の、さすが是枝監督の「怪物」。
ロケ地は諏訪や周辺で撮影されましたが、廃線跡シーンは中央本線の信濃境駅から富士見駅の付替で部分が廃線になった瀬沢トンネル。
そう言えば自分も小さい時に、ほったらかしで田峯に放置されていたボロボロの旧田口線車両が秘密基地になってた時がありました。その車両は設楽町の依頼でうちの父親が塗り替えたり修理したりして奥三河郷土資料館に設置され、今は道の駅したらでその姿を見ることができます。
ロケ地誘致を単なる「どうぞどうぞ」の薄っぺらい推しにするのではなく、制作する側に何か感じさせたり連想イメージさせれる具体的なアプローチが重要かもね。
本当の映画ロケ地になればそりゃ御の字ですが、そういうことより、人それぞれの思い出や感覚を引き出すエモさがある場所を教えていつか来てもらう、というのが今制作中のトリップサイトのテーマであります。
つまり「あなたの物語のロケ地・新城」てニュアンスですかね。
こういう観光コンセプトありだよね。