~エル・ディアラ・サンドリア、正門....

ゴトゴトゴトゴトゴトゴト・・・(上向きに開かれているギロチンタイプの門(もちろん門の底面はギザギザタイプ)の下を通って都に入っていくアプケロス便)



ゼット「デスカーブー?」ゴトゴトゴトゴト(荷車に乗りながら「ギザギザ」を見上げている)

男の子「そうだよ!決闘裁判で大活躍して、あのル’ヴォーも都から追っ払った英雄さ!」

ゼット「へぇ・・その情報をどこで?」ゴトゴトゴトゴト(荷車の縁から身を乗り出し、正門の横に設置されている「手押し人力グルグル棒(四方向タイプ)」を見たりと、話を聞きながらも都を観察している)

母親「私達のいた小さな村にも行商人が来るんです。なんでも大騒ぎだったそうで」ゴトゴトゴトゴト

ゼット「そいつは逃げてきたったわけか。あんたらは怖くないのかい?」ゴトゴトゴトゴト

男の子「へっちゃらだよ!だって、都にはデスカーブーとシオンもいるんだ!村より、全然、安心だよ」ゴトゴトゴトゴト

ゼット「シオン・・・・」ゴトゴトゴト・・(ゆっくりと厩舎前で停車する)

男の子「シオンはナイトなんだって。早く会ってみたいなぁ~♪おじさんもそうでしょ?」

ゼット「フッ・・・楽しくなってきたな」こちん(ぼっちゃんとギザミネコなお手でグーパンチ)

母親「それではご無事で」ガヤガヤガヤ(手を振るぼっちゃんと共に荷車から下りていく)

ゼット「いい仕事、見つかるといいな!幸運を!」バッ(颯爽と荷車から飛び降りるギザミネコ)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







~アヤ北部、砂漠地帯の地下....

ヒソヒソヒソヒソヒソ・・(暗がりの中、地面に置いたランタンの灯りに照らされた数名の砂漠の民(その装備品や風貌などから)が座り込みながら密談をしている中、無骨なボロスXシリーズに身を包んだ兵士三名(共に剣士)が各々の得物をひっさげながら例の如く、NPCのようにきっちり同じルートを寸分の狂いもなく行ったり来たりしている)


そっ・・(その光景を少し離れた岩陰より覗き見るセフィティス)


そろぉ・・そろぉ・・(その背後からハンター特有の忍び低姿勢歩きで近寄ってくるシオン&赤い魔法使いのようなフードを被ったンーズィム)


シオン「イッイッ」(静かに、と人差し指を口元にあてながらンーズィムに)

ンーズィム「イ~イ~」フオン・・(わかったわかった、と、フードの暗闇の中から黄色い両目を光らせる)


ヒソヒソヒソヒソ・・・・


ごにょごにょごにょ・・・


貴族風な中年男「エスココめ・・中立を貫くふりをしながらコズンダに媚びを売るとは・・」

従者と思しき青年「とんだ食わせ者ですよ。あいつを頼っていたら、我々も売られていたでしょう」

貴族「ご安心ください。当家は全力で貴方方を支援します。直にビシャーン様が義勇軍と共にお迎えに来ます。しばしの辛抱です」

貴族風な中年男「安全とはいえないな。その義勇兵の中にも裏切り者が潜んでいるはずだ」

従者と思しき青年「ええ。フン・ダ・マッハンのように・・・クソッ・・!コズンダめ・・!」



セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・・・」スッ(何か確証を得たのだろうか、シオンとンーズィムに向かって指でGOサインらしきサインをする)


ボ~ルボルボルボル(なぜか笑いながら大撃鎚ボルボダンガーの「持つところ」を両手でしっかと握りしめつつ、きっちり巡回しているボロスXの男)


ショッ(ボロスX男の背後より伸びてきたアサシンの両手がボロスXヘルム自慢のいかにもボルっぽい二本の角を掴む)


ボロスX男A「ボル!?」きょろきょろ


ボキィ~~~~~ンハッ
(自慢のボルっぽい二本の装飾品を折られるボロスX男A)


ボロスX男A「ボオオオオオオル!?」ガガーーーーンびっくり(音で折られたと察したのだろう)


ガポン(背後のンーズィムによりボロスXヘルムをすっぽり脱がされるボロスX男A。中の人は無骨無精髭レスラータイプのイケオジ)


ボロスX男A「ボル!?」バッ(振り返った瞬間)


メキョメキョメキョメキョ(氷の手によって顔面を凍結させられるボロスX男A)


ズルズルズルズル・・・(そのまま羽交い締めに洞窟の奥へ引きずっていくンーズィム)



ボ~ルボルボルボル(同じくなぜか笑いながら別のルートを巡回しているボロスX男Bは尊大にボルボベルグブルグを肩に担ぎながら、寸分の狂いもなく同じところを行ったり来たりと)


ボロスX男B「ボ~~ル、ボル」よいしょっとな・・(そろそろ飯にするかな的な感じで)


スッ・・(ボルっぽいデザインのお弁当箱を出す)


カポリ・・(ボロスXアームの扱いにくいであろう、ふっとい指先で器用かつ慎重にボルっぽいお弁当箱の蓋を開ける)


しーーーーーーーん
(中身は空っぽ。ブロッコリーだけがちんまり残っている)


ボロスX男B「ボルッ!?」


ボ~ルボルボルボル(斧モードにしたボルボロコンプレートを肩に担ぎながら現れるボロスX男C)


ボロスX男C「ボルよ」(俺だよ)

ボロスX男B「ボル!!ボルボル!!」(弁当!!食ったのお前だろ!!)

ボロスX男C「ボ~~ル」(イエ~ス)

ボロスX男B「ボルこのっ!!」ショッ!!(ボルボベルグブルグで突きをかます)

ボロスX男C「ボーーール!!」ガイン(素早く斧モードにしたボルボロコンプレートを盾と剣に分解)


ガイーーーーーンハッ
(ボルボロコンプレートの盾でボロスX男Bのボルボベルグブルグの突きをガードするボロスX男C)


ボロスX男C「ボ~ルボルボルボル」

ボロスX男B「ボルこのっ!!」ガバッダッシュ(シンプルに飛びかかる)


ポカポカポカポカ
ボ~ルボルボルボル
(なんて取っ組み合いながらわろうているボロスX男B&Cは幼馴染)


ボサッ(そんな二人のボロスXヘルムな顔面の横に投げ捨てられる、見るからに睡眠モワモワ状態の手投げ玉)


ボロスX男B&C「・・ボ~~ル・・・・・」ZZZZZ・・・

セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・」ショワワワワ・・(昏眠の右手を広げながら二人の様子を上から覗き込む。その肩越しからシオンも)

ボロスX男B&C「ZZZZZ・・・」ぐかぁ~~・・ずごごごご・・

シオン「ふぅ~~・・」


サササササ・・・(シオンに構わず密談をしているメンバーのもとに忍び寄るセフィティス)


シオン「はぁ・・」



貴族「仮に裏切り者が潜んでいるとしても、我がビシャーン様は優秀な狩人でもある御方。そう簡単には・・」

セフィティス・ファルザーム「死んでるさ」

貴族風な中年男「!?」

従者と思しき青年「お逃げください!!」ダッ


ズシャーーーーーーン!!
(セフィティスは毒手の左手で飛びかかってきた青年の顔面をおさえながら、そのまま地面に叩きつける)


セフィティス・ファルザーム「城郭都市フン・ダ・マッハンの領主、叛徒のリーダー、サマタ・タバロだな?」ジュクジュクジュク・・(深緑の霧が放出され続ける左手を広げながら)

サマタ・タバロ「コズンダの眷属め。黄泉まで逃げようとしつこく追いかけてくるというわけか」ザッ(彼を庇うように前に出る貴族の男)

セフィティス・ファルザーム「地獄はここじゃない。ただ、徒党を組んで反乱を起こそうとして失敗した愚か者共の避暑地だ」ショワワワワワ・・(昏眠の右手も広げる)

貴族「ビシャーン様に何をした?」

セフィティス・ファルザーム「今頃、貴様の故郷は地獄と化しているだろう」ジュクジュクジュク・・

貴族「ビシャーン様万歳!!」ダッ!!


ボキィーーーーーーンハッ
(飛びかかってきた貴族の首の骨を軽々と捻り折るセフィティス)


セフィティス・ファルザーム「フン・ダ・マッハンを中心に貴様らが兵士を募っていることは、とっくにお見通しだった。お前らが信仰を誓う邪龍教の翁によってな」ジュクジュクジュク・・

サマタ・タバロ「・・カトゥッロ・・・背信の徒め・・!!」

セフィティス・ファルザーム「お前らがエル・ディアラ・サンドリアから逃げていった使者団のメンバーを匿っていることも知っている。フン・ダ・マッハン、そしてこの男の故郷にも燃えるような血が飛び散っている頃だろう」ショワワワワワ・・(右手より鎮魂を示すように睡眠性の水色の霧を放出させる)

サマタ・タバロ「私をどうするつもりだ?」

セフィティス・ファルザーム「殺されたくなければ答えろ。エル・ディアラ・サンドリアから逃亡していったモンスター及び、その一味はどこだ?」ジュクジュクジュク・・

サマタ・タバロ「なんだそれは?」


グッ(タバロの首を右手で締め上げるセフィティス)


セフィティス・ファルザーム「もう一度聞く。イェル・ミナはどこだ?」

サマタ・タバロ「むぐぐぐ・・!!」ググググ・・!!(真っ赤になっていく両目で天井を見上げる)

シオン「危ない!!」ダッ!!(セフィティスの背後から駆けつけてくる)

セフィティス・ファルザーム「!!」バッ(上を見る)


ズシャッ!!
(天井から襲いかかってきた黒いフード付きコートを纏った女性が両手で握る短剣を咄嗟にガードしたセフィティスの右腕に突き刺す)


PO~FOFOFO!!
ボオオオオオオン!!

(ンーズィムのファイヤボールによって吹き飛ぶ黒衣の女性)


シオン「大丈夫!?」ダッ

セフィティス・ファルザーム「龍・・・」パキュパキュパキュ(鮮血滴る右腕の損傷部に赤黒いエネルギーが纏わりついている)

サマタ・タバロ「私はどうなっても構わない!!彼女だけは助けると約束してくれ!!」(倒れている黒衣の女性を庇いながら)

セフィティス・ファルザーム「どけ」ガンッ(容赦なくタバロを殴りつけ吹き飛ばし、片膝をついて黒衣の女性を覗き込む)


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(後ろに束ねた長いブラウンヘアーが特徴的な美しい褐色肌の女性が気絶している)


セフィティス・ファルザーム「そうか・・・彼女が最後の切り札だったか」フッ・・

サマタ・タバロ「彼女には手を出すな。コズンダとて、カトゥッロをはじめ、旧体制の使える権威は欲しいはずだ」

セフィティス・ファルザーム「それは貴様も同じだろ?彼女を盾にスカルリーナ様と手を組もうとしていたんだからな。それに、カトゥッロ様はもういない」フッ・・

サマタ・タバロ「なに・・・」

シオン「殺されたの。その犯人も探している。知っていたら教えて」

サマタ・タバロ「ハッハッハッハッハッ!!背徳者には当然の報いだ!我々がやらなくても、使者団が黙っていないということだ!!国教である邪龍教を排斥しようとする匪賊め!!恥を知れ!!」ブッ(セフィティスに向かってつばを吐く)

セフィティス・ファルザーム「・・・殺せ」ザッ・・(顔を拭いながら立ち上がる)

シオン「彼はまだ何か知っているはず。女の人と一緒に連れて帰る。さぁ・・」スッ・・


ズシュッ!!(タバロの顔面に突き刺さる毒の手刀)


サマタ・タバロ「・・・・・・・・・・・・」ジュクジュクジュクジュク・・・(顔面に突き刺さっている毒手によって内より毒に侵されていく)

シオン「セフィティス!!」グンッ!!(腕を引っこ抜く)


バタン・・・


シオン「イェル・ミナを失って、あなたが憤る気持ちは分かる。けど・・」

スッ(シオンの目の前に血だらけの毒手が向けられる)

セフィティス・ファルザーム「謀反の首謀者の暗殺が目的だ。君がこの場に選ばれたことは期待の証でもある。コズンダ様をがっかりさせるな」

シオン「・・・・・・・・・・・・・・」(一切動じず彼を睨みあげている)


PO~FOFOFO
ボボボボボボボボ

(場の空気をいい意味でぶち壊すように両手から噴出させた火を調整しながら平行に飛んでくるンーズィム)


ンーズィム「その女は何者だ?」ボボボボボ(着陸しながら)

セフィティス・ファルザーム「ああ。俺も驚いた。大宰相の女中・・・いや、正妻だったという噂は本当だったようだな」

ンーズィム「ガリタンを捕らえられるチャンスだな」

セフィティス・ファルザーム「ああ。スカルリーナ様もな。ここに来て正解だった」

シオン「待って。彼女をコズンダ様に引き渡すつもり?殺されてしまうわよ」

ンーズィム「拷問は免れないだろうな。PO~FO・・」バチィ~~ンハッ(シオンの容赦ないビンタが飛んでくる)

シオン「そんなことしても無駄。それより心を開かせるいい方法があるわ」PO~FOFO・・(と、被っているフードの中に手を突っ込んでさすっているンーズィム。もちろん光っている黄色い目は情けなくなっている)

セフィティス・ファルザーム「何を考えているんだ?」

シオン「決闘裁判には意味があったって言ったでしょ?だったら、難しい案件は彼に任せましょ」よいしょっ(と黒衣の女性を担ぎ上げる)

セフィティス・ファルザーム「おい!まさか、あいつに・・」

シオン「クエスト達成。帰るわよ」ザッザッザッザッ・・

セフィティス・ファルザーム「はぁ・・・・・」PO~FOFO・・(と、まだ情けない目をしながら頬をさすっているンーズィム)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第235話「超うれしいんですけど!!」の巻

9/2(月)0時更新予定

俺が着ているギザミネコシリーズはスリーから借りたんだが、ずっと使っていなかったせいか、デフォルトの青とは微妙に色が違うんだ。それにしてもスリーのやつ、オトモもいないのに防具だけ持ってるなんて、ひょっとしてオトモアイルーに憧れているのかもな。ほいだらよ!次回も見よう!!読も見よう!!


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