西武・そごうの売却問題は61年ぶりに百貨店でストライキの実施、そして従業員の納得を得られないまま米系ファンドへの売却が決定されようとしています。

 

 

今回のストライキのきっかけは去年11月、親会社の「セブン&アイ・ホールディングス」が赤字続きだった「そごう・西武」の外資系ファンドへの売却を決めたことでした。

「そごう・西武」の労働組合は「雇用が守られなくなる可能性がある」として強く反対。

その後も交渉を続けてきましたが、双方の意見は平行線のまま…。

組合側は交渉が決裂したとして、31日のストライキの実施を決定したのです。

 

「セブン&アイ・ホールディングス」の株主総会で社長の信認が低下していたことから、株主からの相当なプレッシャーがあったんでしょうね。

 

会社って一体誰のものなんでしょうかって最近特に思います。

もちろん会社は株主のものではあると思います。

そして同時に会社はそこで働く従業員がいるからこそ成立しているのだから、従業員を大事にするべきであり、間接的に関与する株主も従業員の存在をないがしろにしてはいけないと思います。

 

長期保有目的の株主であれば、経営に口を出すのは分かります。

いわゆるキャピタルゲイン目的で一時的に保有する株主からしてみれば、利益の手段でしかないのです。

 

今までにM&Aは買う側も買われる側も両方経験しました。

買われる側の時は水面下でそのプロジェクトを社長を含め3人で進め、一番の山場は従業員への説明会の場でした。

従業員の処遇については契約書の中に盛り込み、その内容を説明し納得してもらったということもありました。

 

恐らく「セブン&アイ・ホールディングス」は従業員の処遇について契約書の中に盛り込もうとしても、買う側にとっては経営の自由度を奪われるので組合側が要求する内容では合意ができないのでしょうね。

 

会社と株主と従業員の関係。

なかなか難しいですね。

 

中学受験ネタとしては、このストライキに関して憲法28条にある

労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権 )は押さえておきたいですね。

 

 

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