カンガルーサラミ
今日は一日どんよりで雨だったメルボルン。
冬の寒さと雨で、すっかり外出する気が無い私とアンジは
それぞれ好きな事をして過ごしていた。
私は自分の寝室の整理を
午後から開始し、今も現在進行形。
その間、珈琲やお茶の休憩を何度か入れたり
洗濯物を干したり、夕飯を食べたりしてたら
もう何時に終われることやら。。。とほほ。
そんな中、携帯電話が鳴り
しばらくしてから見てみると
夫が職場で振る舞われたランチの残りを
持ち帰るよ~とのメッセージ。
片付けながらゴミもその都度出るので
丁度外のゴミ箱へ捨てに出たところで
夫が帰宅。
サラミのフォッカーチャを見せてくれて
「美味しそうだね。後で夕飯で食べるよ。」と言い
しばらくした後、ホットプレスで温めてから
食べてみた。
うん?いつものサラミと違って
ちょっと脂が多い気がするな。
いったい何のサラミだろう?と
夫に「これはハンガリアンサラミじゃないよね。」と言うと
「それはオーストラリアンサラミだよ。」と言う。
オーストラリアンサラミ?
ま、オージーが自分達独自のサラミを作っていても
不思議ではあるまい。と「へぇ。。。結構脂っぽいね。」と
言いながら食べていると
夫が携帯の写真を見せてきた。
半分ほど食べたところで
この写真を見せられた私は
一気に食欲が無くなって、フォークとナイフを置いた。
夫が、「え?どしたの?カンガルー肉嫌いなの?」と
聞いてくる。
嫌いも何も、私は一度もカンガルー肉を食べたことがないし
トライしたいとも思ったことも無かったので
かなり衝撃的だったのだ。
日本にいた時だって、くじらや馬の肉は
カンガルー肉同様に苦手意識が強すぎて
自分で率先して口にしたことが無かったし
普段口にしているのは、一般的に市場に出回っている
鶏と豚と牛肉くらいである。
羊肉はたまに食すが、クジラは小学校の給食以来
口にしていない。
馬の肉は、若かった頃に友達と居酒屋に行った時に
食べてみて~!と言われて口にした時以来、見ていない。
カンガルー肉なんて
私の中では一生口にすることが無い肉だと
信じていた。
どうりで、脂っぽい味が強いなぁと思ったら
そういうことか。。。
夫曰く、このケータリングサービスは
オーストラリアの先住民であるアボリジニの
大事な食材を使って提供しているとのこと。
中に挟んであるのは、オーストラリアで採れる食材である。
しかもアボリジニのプロのシェフが作っている。
父方の祖父がイギリス系オーストラリア人と
アボリジニのハーフであり
カンガルー肉を食べることに抵抗の無い夫は
逆に私がカンガルー肉を食べたことがない事に驚いていた。
ということで、人生初のカンガルー肉を試食した感想は。
「脂臭くて、苦手である。」
もちろん、これは私の個人の感想なので
ひょっとした他の日本人の口に合うかもしれないし
私は元々好き嫌いがはっきりしているので
あまり私の評価はあてにならない。
息子のアンジも、今日が初のカンガルー肉デビューであった。
夫が感想を聞くと、「美味しいよ♪」といいながら
アンジは楽々完食。
サラミ好きなアンジは、カンガルーのサラミも
お気に召したらしい。
育った環境にもよるのかなぁと
結局、私はその後は昼間に作ったミートソースパスタを
食べたのだった。
では、また後ほど~!