9月11日の誕生花と花言葉は、アロエ(慮會[ロカイ])(花も葉も・苦痛・健康・信頼・迷信・苦痛・万能)、唐棉[アスクレピアス](心変り)、オミナエシ(永久・親切・美人)、ナス(真実)等々があります。今回は、ブドウを取り上げます。花言葉は、「好意・信頼・陶酔・思いやり・親切」です。

ブドウ科 ブドウ属(Vitaceae) のつる性植物と果実の事をいいます。ブドウの歴史は紀元前4000~3000年頃と古く、古代エジプトの壁画にも栽培の様子が描かれ、ヨーロッパブドウの原産地である近東や中央アジアで、新石器時代に野生種の利用から始まったようです。前2000~前1500年頃にメソポタミア地方で栄えたセム人や、中央アジアのアーリア人によって栽培が進み、ワインの醸造も始められ、アラビア半島北部からエジプトには前3000年頃、ギリシアには前1000年頃、インドには前620年頃に伝わった後、中国へ伝播していきました。
日本へは、奈良時代に中国から日本に伝わったといわれ、甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)の雨宮勘解由(あめのみやかげゆ)によってその系統である「甲州ブドウ」がみいだされ、鎌倉時代初期にはすでに 栽培され、明治時代以前は専ら同地近辺のみの特産品として扱われていたようです。
ぶどうの果実は、そのまま生食されるほか、乾燥させてレーズンに、また、ワインやブランデーなどのアルコール飲料、ジュース、ゼリー、缶詰の原料となる。
ワインを製造する地域では、残った種子を搾油の原料としてグレープシードオイルが製造される。また、種子にはプロアントシアニジンという成分が含まれ、健康食品用などに抽出も行われている。ブドウの皮には、視力回復や活性酸素の除去に効果がある「アントシアン」が多く含まれます。アントシアンはポリフェノールの一種で、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液をキレイにする働きがあるといわれています。そのため、動脈硬化やがん予防にも期待がで きます。デラウェアなどの赤ブドウには、強い発がん抑制作用を持つ「レスベラトロール」というポリフェノールも含まれています。葉を食用にする地域もある。
また、果実に多く含まれるブドウ糖や果糖は疲労回復に効果があるので暑い夏のエネルギー補給に最適な果実です。