奥武蔵・外秩父のピークのなかでも、「堂平 どうだいら」は昔からポピュラーな山で、頂上に天文台がある。今は車でも上がれる。その手軽さのゆえに敬遠していたが、一度は行っておかなければとも思い、懸案になっていた。
そこから尾根伝いに少し歩けば、昨年通ったグリーンラインの「大野峠」に出る。連日の暑さで低山はつらいと思ったが、この程度なら気軽に行ける……と安易に考えたのがいけなかった。山は見くびるもんじゃない。。。
シルエットは行程の標高(左の目盛り)。折れ線は歩行ペース(右の目盛り)。標準の速さを 100% として、区間平均速度で表している。横軸は、歩行距離。
ただし、今回は「大野峠」から下りる途中でスマホが電池切れしてしまったので、グラフは中断している。
終点の「白石車庫」バス停で降りる。
しばらくは車道歩きだが、雲が低いのが気になる。今にも降り出しそうだ。
↓道祖神。説明によると馬頭観音らしい。江戸時代から昭和初めまで、駄馬による運輸交通だったので、馬の無事を願って馬頭観音が立てられたのだという。そういえば、たしかに、昔の交通の要路になる峠越え路には観音石像が多い。
↓分岐点。直進すると「白石峠」。山麓のスギ植林帯の中を行く。
左折するとヒノキの植林になる。路面が湿っている。今朝からパラパラ降っているのかもしれない。
↓山道に入る。やっぱり降り出した。きょうは登るのをやめようかと思う。ハイキングはやめて、近くの嵐山町にある縄文村落遺跡の見学にしてもいい。スマホのメモに、ここで引き返す、と書いたが、なぜか足はぐんぐん先へ登って行ってしまう。あとでグラフ(↑)を見たら、急にスピードが出ていた。山慣れした身体というものは恐ろしいものだ。低山でなければ事故の原因になる。
「七重峠」に到着。途中何度か引き返そうと思ったが、雨の山径をここまで上がって来てしまった。ずぶぬれになった服を脱いで着かえていると、雲が切れて、雨は上がった。通り雨だったようだ。
↑左の森の中へ入っていく。ヒノキ林から広葉樹の自然林に変わる。
雨でぬれてさんざんだったが、自然林の中を歩いていると、気分が持ち直してくる。シデ、クリ、エンコウカエデ、ウリハダカエデ、ホオノキ、リョウブ、ヤマザクラ、ミズナラ、アカマツなど、おなじみの樹々だ。
ミズナラ↓の実と枝が落ちている。
枝を見ると、どっさり稔っている。樹木は暑くても平気なようだ。平均気温が上昇して亜熱帯化しても、彼らは生き残るのだろう。
峠から緩やかな尾根伝いに高度を上げてきた。草原になり、先に天文台の丸屋根が見えた。
天文台に到着↓。
「堂平山」登頂。あいかわらず雲は厚いが、もう雨は降らない。
タイムレコード 20240815 [無印は気圧高度]
「白石車庫」バス停[353mMAP]857 - 904「白石キャンプ村入口」[371m] - 913白石峠分岐[403m] - 920休憩[427m]937 - 945山道入口[497mGPS] - 1006車道交差[601mGPS]1024 - 1041七重峠[693mGPS]1104 - 1153堂平山[879mGPS 876mMAP]1234 - (2)につづく。
※【おわび】暑さのせいか、編集をまちがえて、前に書いた「石灰岩の山と、峠の廃寺(1)」をつぶして上書きしてしまいました。いいね・コメント・リブログそのままです。近日「堂平から大野峠(2)」をアップした時は、また、いいね等よろしくお願いします。