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2023年7月1日紀勢道の大内山インターを降りたオレ達は高速を出てすぐ

横にある釣具店に寄り、アレもコレもと仕掛けやエサを買い漁る

 

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まずはサビキでアジを釣って生け簀で活かしておこう。そいつを泳がせて

アオリやヒラメを狙えばいい。それからキスは固いけど、今夜の天ぷら分

釣れればいいから石ゴカイは2杯でいいね。あっ、サビキ用のアミコマセと

コマセカゴは買った?

根魚用のエサも持って来たから仕掛け買わないと!胴付きでハリス

3号くらいでいいんじゃない?あと錘ね、船長は30号で良いって。

そうだタイラバもやるよね?取り敢えず100グラムのオレンジ買っておけば

いいじゃない?

 

おそらく釣りを知ってる人が見たら

 

はぁ、バカなの?そんなに色々出来る訳無いだろ?

 

そう思うだろうが、何しろオレ達元磯釣り老人会は盛り上がっていたのだ。

 

隣のコンビニにも寄り酒と明日の朝食を買って今夜の宿泊地道の駅紀伊長島

マンボウを目指す。

 

今は霧雨に煙っているが、明日天気は回復する予報だ。

 

年齢の合計210歳のじじい共を乗せたジルはLEDヘッドランプで田舎道の

闇を切り裂き疾走する。

 

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道の駅紀伊長島マンボウに着いたのは23時頃だった。10年振りに再会

しての釣行だ。盛り上がらない訳が無い。

 

あの時はこうだった。あの魚はデカかった。あの船宿の船長はまだ生き

てるだろうか?など思い出話は尽きない。

 

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最年長74歳のH氏はバンクベッドで、73歳のYさんは下段で、オレは上段の

ベッドで眠った。昔、伊豆の手石港の駐車場で狭いステーションワゴンの

シートを倒して仮眠してた時に比べれば、ジルでの釣行は天国の様だ。

 

朝4時に起きて食事を済ませ港に向かう。

 

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昨日の荒天の名残で海にはまだ少しうねりが残っているが、雲間からは

太陽が顔を覗かせている。

 

どんと来い!アジ、キス、ハタ、カサゴ、アオリイカ、大ダイ!

 

オレ達は竿に仕掛けをセットしながら期待に胸を膨らませるがアソコは

もう膨らまない。

 

最初に船が止まったのは沖の生け簀周りだ。ここでは連日良いアジが

釣れているらしい。

 

はい、やってみて

 

船長の合図にオレ達は一斉にサビキ仕掛けを降ろした。

 

トンと、重りが着底したら少し巻き上げ竿を煽ってコマセを出す

 

途端にクンクンと竿先にアタリが出る。

 

おっ、来た来た!リールを巻いて仕掛けを上げると

 

付いて来たのは鈴なりのネンブツダイだった....

 

船長はそれを見ると、それが居る所には大物が居ると言う

 

マジか?聞いた事無いけど

 

 

ネンブツダイってのは7、8センチほどの小魚で伊豆辺りの堤防でも

群れで泳いでいる。食えない事も無いだろうが釣りターゲットでは無い。

 

ここではその後もスズメダイとか外道中の外道が釣れ続くが時折唐揚げ

サイズの豆アジも混じる...それでもこのアジはスーパーで買ったら30尾

で100円位だろう。

 

おかしいなぁ、一昨日までは良かったんだよぉ~

 

船長も弱り顔だ。しかしオレ達釣り人は

 

おかしいなぁ、〇日までは良かったんだよぉ~」このセリフを1番恐れ

ている。なぜならダメな時のキーワードだからだ。

 

他にも「今日は潮が悪い」や「この潮じゃ喰わない」や「潮が動かない

などのバリエーションがあるが、所詮は魚の食欲任せなので仕方ない。

 

上げて下さい。

 

船長はアジに見切りを付け沖に船を走らせる。やって来たのは磯釣り師が

乗る岩場が海面から突き出した岩礁周りだ。

 

竿を胴付きの仕掛けに替え、イカの短冊を付けて降ろす。

 

 

とんとんと底を叩き誘いを掛けるとグングンと当りが来る。合せて入れ

巻き上げると、大した抵抗も無く上がって来たのはイラだった。

 

うーん、これまた微妙な魚で、釣って嬉しいかと言われると嬉しく無い。

 

 

更にオジサンと呼ばれるヒメジ、砂泥地に住むこれもあまり歓迎されない

魚だ。

 

 

あとは仕掛けを降ろすたびに上がって来るのは、招かれざるササノハベラ

のオンパレードで、ごくまれにアカハタやオオモンハタの子供が混じるが

とても持って帰れるサイズでは無い。

 

 

その後更に沖でタイラバをするも釣れたのは20センチほどのユメカサゴ

1尾だった。

 

温暖化のせいだ。船長がぽつりと呟く。

 

日々の生活で二酸化炭素を排出するオレ達はそう言われれば言葉も出ない。

 

しかもこの辺りでオレが船に酔いゲロッパになってダウンした。下を向いて

Yさんとのオマツリ(仕掛けが絡む事)を解いていたのが悪かったみたいだ。

船べりから海面に身を乗り出し口からコマセを巻き散らして成仏した。

 

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昼前、延長してまだやっても良いとの船長のご厚意を固く辞して港に戻る。

 

だってオレ、吐くもの無くて胃袋まで飛び出しそうなんだもん。

 

ヘロヘロになって船から下りるオレ達に船長は「お客さん悪い日来ちゃったね

と、今まで幾度も色々な釣り船で聞いて来たキメ台詞を投げ掛けるのだった。

 

そしてこれ持ってってと言って袋に入れたトコブシを手渡してくれた。

 

まぁ、良い。釣りってのはこんな物だ。魚が食いたきゃ魚屋へ、本当に旨い

魚が食いたきゃ富山の居酒屋あじこくさんへ行け!

 

 

 

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