2024.5.3
旅行8日目 No.2 ダラムサラ
Gyuto Tantric Monasteryに到着。
早速僧院の中に入ってみよう。
ブーゲンビリアの花が咲き、奥には雪山(ダウラダール山脈)が見える。
Monasteryは僧侶たちが共同生活をしながら宗教活動を行う場所。
敷地内には彼らが居住する建物がたくさん建てられている。
袈裟が干されているのが生活感があっていい。洗濯機はあるのかな?手洗いだったら大変そう・・・
Gyuto MonasteryはKarmapa(カルマパ) Templeとも言う。
ダライ・ラマ14世のことは何となく知っていても、カルマパ17世のことは知らない日本人が多いかも?
チベット仏教には大きく分けて四つの宗派(ゲルク派、ニンマ派、サキャ派、カギュ派)があって、
ダライ・ラマ14世はゲルク派のトップであり、全ての宗派の最高指導者でもある。
カルマパ17世は、カギュ派のトップ。
以下、Wikipediaなどから抜粋
先代のカルマパ16世は、ダライ・ラマ14世と同じ1959年にインドに亡命後、1981年にアメリカで死去。
その後、カギュ・カルマ派伝統の4人の高位の化身ラマからなる摂政団によって、転生者探しが始まる。
カルマパ17世は、1985年にチベット高原の遊牧民の家庭に生まれ、
7歳の時、16代カルマパの予言書通りに17代カルマパとして発見される。
カルマパ16世にもあった太ももの黒あざが、転生の認定時の判断材料にもなったそう。
ダライ・ラマ14世は独自の調査を行い、カルマパの17番目の化身であることに同意し、中国政府も認定した。
1992年9月、17代カルマパとして正式に就任。
中国政府はカルマパ17世を、亡命中のダライ・ラマ14世に代わる親中国共産党派のチベット仏教指導者に育てあげようと考えていた為、中国政府側の厚遇を受けており、比較的自由を与えられていたとされる。
しかし、仏教修行の為にインドへの旅行を希望し、中国政府にたびたび打診したが断られ続け、当局からの監視が一層強くなった上に、1998年には中国人によるカルマパ暗殺未遂事件も起こった。
カルマパ17世が14歳の1999年12月28日、夜間にツルプ寺の窓から脱出し、徒歩や馬、ジープ、ヘリコプターでヒマラヤ山脈を越えて亡命に成功。
2000年1月5日、インドのダラムサラに到着した。
そんなカルマパ17世は日本語を勉強する日本好きでもあり、アニメやヒップホップ、ゲーム好きでもあるらしい。
そして、2011年にはここGyuto Monasteryで出所不明の大量の現金が見つかり、中国人民元も含まれていたことから、中国のスパイ疑惑まで浮上した
2000年にダラムサラに滞在中、まだ亡命したてのカルマパ17世が車で通りがかったところにたまたま居合わせて、
手を合わせて会釈をしたら、照れくさそうに微笑んでくれたのを覚えている。
当時まだ14、15歳だったけど、とても聡明そうで落ち着いた雰囲気を持っていた。
で、今はアメリカに住んでいるとかで、もういないらしい
お寺の中に入ってみよう~。
と、真っすぐ階段の方へ進んでいくと、Penpaに止められた。
「え?」
「こっちから回って行かないと。」
お寺の左側から裏を通って、右側から出てきてからお寺に入るんだそうだ。
体を揺らしながらお経を唱えていた。
こんなに分厚いのね。
かわいい訪問者も
入口前に座って、ゆったりとした気持ちでお経に聞き入る。心地いい。
月に一度はここに来ると言うPenpaも、108つの数珠を一つ一つ動かしながらマントラを唱えているようだ。
そこへ、若いインド人の女の子が。
目が合ったから「可愛いワンピースだね。」と褒めると、「Thank you.Where are you from?」
私が日本人だと言うと、「私日本のアニメが大好きなの!」と始まった。まただ。本当に最近多い。
そして、落ち着いた気持ちでお経に聞き入っていた私たちの空気を全く読むことなく、アニメについて熱く語りだした
彼女はこの近くに住む17歳(だったと思う)の女の子で、ジャイナ教徒だけど、仏教のお寺が好きでよく来るそうだ。
Penpaも日本人だと思ったのか、私たちに「この宗教はね、この世のものは常に変化するものだって言う教えなのよ。」と、得意気にレクチャーし始めて、「う、うん・・・」と戸惑う私たち。
後から彼が地元ダラムサラのチベタンだと知って、ちょっと恥ずかしそうにしていた。
そして、「Can I be your friend?」って言って来て、インスタを教えてくれた。
前回の旅で渡せなかったクレヨンしんちゃんのシールがあったからあげると、喜んでいた。
お昼休みになったようで、お坊さんたちが次々に外に出て来た。
ガラーンとなった内部を見学。
Penpaが仏像に向かって五体投地をするのを真似して、私もやった。
以前ボランティアをしていたマザーテレサの施設では、ジーザスを讃える歌を一緒に歌ったり十字を切る仕草を真似するのは、すごく抵抗があって出来なかった。
『特に信仰はないし、仏教徒でもない』と言いつつも、五体投地をしたり仏像に手を合わせることには全く抵抗がないのは、
やっぱり日本で生まれ育った私には仏教が身近だからだろうね。
お香を焚く道具って言ってたかな?
食事を終えて食器を洗うお坊さんたち。
晴れていたら、もっときれいだっただろうね。
小坊主たちも庭で休憩中。
かわいい
Penpaに聞いたら、幼いころから仏教の勉強ばかりするわけではなくて、
まず一般の子供と同じように算数や英語など学校の勉強と同じようなことを学ぶそう。
とー---っても平和な空気の流れる素敵な場所だった好き。
さて、私たちもお昼にしましょう。
「ここで食べるとお寺への寄付にもなるから。」とPenpaが連れて行ってくれたのは、敷地内にある食堂。
中に入ると、先日日本食レストラン『ルンタ』や路上でも会って話した、日本人のおじさんMさんが居た。
MさんはPenpaとその友達のロンドンくんとも顔見知りで、挨拶をしていた。
「あれ~?この前一緒に居た男の子は?」と大学生くんのことを聞かれたから、「もうマナリに行きましたよ。」って言うと、
「一緒に旅してるんじゃないの?カップルかと思ってた。」だっていやいやいや。
Mさんは、定年退職して一人で旅をしているそうで、仏教の研究もかなりされている。
今日はこれから、滅多に会うことが出来ない高僧に会わせてもらうんだって。
なかなか面白そうな老後を過ごされているようで、いいなと思った
私はPhing(ピン・春雨)にしてみた。
バターがほんのり香るとっても優しい味で、美味しかった。
Penpaはひと匙ずつゆっくり、とても丁寧にお米をすくって食べている。
こんなに美しくフライドライスを食べる男性を私は見たことがない。
この後は、シンガポール人の友達が「行ってみたら?」と勧めてくれた寺院と、Penpaお勧めの尼寺に行ってみることに。
ごちそうさまでした~。
Mさんにバイバイして、支払いを済ませて外に出ると、「これから結構歩くからね。」と買った水を手渡してくれたPenpa。
トイレは?とタイミングよく聞いてくれるし、色々気が利く子だ。
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