酒井です。
■家族の要望をかなえるプランはハウスメーカーのプラン集にはない
結論 家族の本当の要望を聞き出し、情報を整理して、すべてを満たす間取りは、設計者の技術が必要
要望を満たすというと簡単に聞こえるかもしれませんが、実はとても難しいことなんです。
要望を聞き出して情報を整理するのがヒアリングです。
家族の一人一人言ってることは、バラバラで、家族にとって大事なことか、本当の要望かどうかを聞き分けて、情報の整理をすることです。
どんな優秀な設計者であっても要望をすべて頭に入れてから、頭をひねって間取りという形で導き出します。
必要な部屋が、おさまるところにおさまっていることです。
間取りがたくさん掲載されている
いわゆるハウスメーカーのプラン集を見てもピンと来ないのはそのためです。
なぜなら、ハウスメーカーが単なる売りたい家、儲かる間取りであって、家族の要望にこたえた間取りでないからです。
ほんの少しでも要望からズレてしまうと、まったく違う家になります。
なので、設計では要望事項にはすべて盛り込んだ間取りにしなければなりません。
私たち設計者は、この間取りを決めるのに多くの時間をかけます。
要望をすっきりまとめることに全力をつくします。
つまり、設計者の一番のなくてはならない技術は、きれいな図面を描くとか、法律をたくさん知っているとかではなく、「要望をまとめる技術」です。