金剛合掌の秘密
本日のお告げ
本日の不動明王のお告げ
「金剛合掌を結べ、不殺生 不偸盗 不邪淫」
(20230912PM5:21) 十善戒(身業)
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本日は、夕方の勤行の時に上記の「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。
この不動明王のお告げは、悪事に手を染めることなかれ、自分の両手を大切なことに使いなさい、という戒めのような気がしました。
むやみに人を叩いたり、殴ったり、物を壊したり、命を奪ったり、また、物やお金を盗んだり、ふしだらなよからぬ行為をおこなうために、
自分の両手を繰り返し使っていると、まるで染料が手に染み込むがごとく、悪が両手、さらには心を汚します。
したがって、両手でしっかりと強く結ぶ金剛合掌にはとても深い意味が秘められています。
金剛合掌とは
金剛合掌は、密教(秘密仏教)で用いられる基本的な手印です。
仏と衆生の一体感や、仏の加護と智慧を意味し、仏教、特に密教における敬礼法の一つとされています。
左右の掌を合わせて両手の指頭を交差します。
両手の指を互い違いに組み合わせ、右手の親指が最も自分に近いようにします。
金剛合掌の具体的な方法は、以下のとおりです。
(金剛合掌の結び方)
1.胸の前で両手のひらを合わせます。
※ 堅実心合掌
2.右手の指と左手の指を重ね合わせます。
※ 金剛合掌
3.すべて右が上になるよう組み合わせます。
※ 金剛合掌+真言+瞑想=「真言の効果を最大限に発揮させる最強の組み合わせ」
先日は、十善戒の「不妄語(ふもうご)・不綺語(ふきご)・不悪口(ふあっく)」が心の中に鮮明に思い浮かびました。
十善戒とは、十種類の善行を総称した戒めです。
十善業(じゅうぜんごう)、十善道(じゅうぜんどう)ともいいます。
十悪の否定形であらわします。
私たちは、身体(身)、言葉(口)、心(意)の三業(さんごう)でいろいろなものを生み出します。
仏教では人間の行為のすべてを身(行為)、口(言葉)、意(心)の3種に分けて、私たちの「身業・口業・意業」(三業)で、もろもろの悪(十悪)をつくらないことの大切さを説きます。
なぜなら、私たちの日々の言動が業(カルマ)となって、三毒を生み出し、因果応報(善因善果・悪因悪果)によってその報いを必ず受けるからです。
私も、十善戒をお唱えして、「自戒」の大切さをあらためて見つめ直したいと思います。
そして、金剛合掌を結ぶ本当の意味について、さらに深く考えたいと思います。
【参考】『BLOG KOKEI AMAMIYA』(外部リンク)
【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)