時間がたつのは早い。
母が亡くなってもう1ヵ月半がたつ。


携帯の解約は無事にできた。
離婚したのに名義変更をしていなかったから、戸籍謄本を取り寄せる事になり、思いのほか手間がかかった。


母のガラケーは携帯会社で処分してもらった。
目の前で穴を数ヶ所あけ、電源が入らない状態を確認した。
私の手元から母の携帯がなくなり、少しスッキリした。


あとは今月中に母の田舎に行き、一部の取り分けておいた骨を散骨してくる予定だ。
亡くなる前に帰りたがっていたんだから、その望みを叶えよう。
これだけすれば、母さん…満足でしょう?


最近、父の様子が回復してきている。
母が亡くなる少し前に会った時は、会話が全然成り立たず、顔つきもおかしく、うつ病の悪化か?それとも認知症?と思っていたが、母の事が落ち着いたら、なぜか父の状態が回復してきた。
会話もちゃんとスムーズで、ボランティア活動にも参加している。
人との会話の機会が増えると耳の機能も向上するのか、あんなに『えっ?えっ?』と聞きかえしていたのに、一度で聞き取れて会話ができる。
なぜだろう。
うつ病の原因がやっぱり母だったからなのか。


父が回復しているという事は、前の父に戻っていくという事で…。
それはそれで、私としては関わるのストレスなのかもしれない。
うつ病ですっかり身を潜めていたが、回復してくれば昔の怖い父の状態を思い出す。
DV父を思い出すんだ。
適度に距離をとらないとダメだ。


自分が思う以上に体にストレスがかかっていた様で、最近胃腸の調子が良くない。
私は萎縮性胃炎(慢性胃炎)がある。
胃ガンや食道癌のリスクが高いので、定期的に胃カメラを受けているが、前回受けてからもう3年がたっている。
ちなみに検査をしたがピロリ菌が原因ではないらしい。
きっと長年のストレスのせいだ。
早く病院に行って胃カメラしなきゃな。


町で見る紫色の自転車。
母が乗っていた自転車と同じだと目が勝手に追ってしまう。
それと、足をひきずりながら歩く女の人。
アルコール依存症がひどくなってからの母は、足と腰が痛くて、独特の歩き方をしていた。
だから同じように歩く女の人を見ると、つい目で追ってしまう。


自分の心も、なかなかダメージを受けているな。
ゆっくり、時間が解決してくれるかな。