司法書士の山口です。
「こういう相談(債務整理の相談)って多いですか?」
「債務整理ってどのくらいの人がしているんですか?」
こんな質問を受けることがあります。
債務整理をしている人、これは皆さんが思っている想像以上に多いと思います。
1年で100万人以上はいます。
・借金に関するナイーブな手続き
・周囲や家族に内緒の手続き
・他人から聞くこともめったにない
だから、かなり少ないように感じるだけです。
裁判所から「司法統計」というものが出されています。
ここで破産や個人再生の件数は分かります。
現段階では、令和3年の統計まで公表されていました。
この司法統計を参考に、債務整理の利用者100万人以上の理由を説明します。
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自己破産の数
司法統計から抜粋。
1年間に全国の裁判所で受理された自己破産の件数です。
(自然人)と書いてあるのが、個人破産のことです。
だいたい、1年で7万件前後なのが分かると思います。
自己破産だけでも、これぐらいの数があるのが現実なのです。
個人再生の数
・小規模個人再生事件
・給与所得者等再生事件
この2つが個人向けの再生手続き、つまり「個人再生」というわけです。
だいたい、1年で1万1100~1万3000辺りです。
個人再生もだいぶ浸透してきましたが、まだまだ知らない人が多い。
債務整理の中でも、破産や任意整理と比べると利用者は少ない手続きです。
任意整理の数
任意整理では、司法統計の数字はありません。
その理由は、裁判所を利用するものでないから。
各人が司法書士事務所や弁護士事務所に、任意整理を依頼。
依頼を受けた事務所が、そのカード会社と交渉をする。
裁判所や役所など、国の機関への届け出もしない。
だから、具体的な数は図れないのです。
だから、任意整理の数は推測になります。
破産や再生で1年8万件ほど。
この10倍はあると言われているので、1年で80万件の任意整理は固いかと。
中には20倍近くという説もあるので、その場合は1年で160万件ほどです。
なぜ任意整理のほうが多いか?
やっぱり、裁判所を利用しないからです。
「借りたものは自分で返したい」
「家族や周りには知られたくない」
「おおごとにはしたくない」
任意整理を選択する人は、こうした点を重視します。
破産や再生に比べれば、任意整理は効果が低い。
利息やリボ手数料はカットされても、元金はちゃんと払うから。
でも、効果よりもリスク回避を優先する人が多い。
だから、任意整理のほうが圧倒的に多いのです。
債務整理を利用している人の数。
1年で最低100万人、多ければ150万人以上。
思っているより、ずっと大きい数だと思います。
それだけ苦しんでいる人は多いのです。
その大半は、クレジットカードやカードローンの返済で苦しんでいる人。
逆に言えば「債務整理しないと解決できない」
この状態までカード会社はお金を貸しまくります。
そのほうが、カード会社が儲かるから。
儲かる以上、利息やリボ手数料は高い。
だから、払えなくなるのです。
「自分だけがこんな状態では…?」なんて思わないこと。
多重債務になると、クレカやローンは払いきれないですよ。
そういう、仕組みになっていますから。
任意整理は軽傷。再生や破産は重症。
任意整理が難しいケース、それが再生や破産です。
任意整理で済ませるなら、早めに動くことです。
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