東大阪市 川崎ピアノ教室
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趣味の方から専門を志す方まで
こんにちは。川崎いずみです。
今年に入ってのこと。
３件の某ピアノコンクールの審査を務めてきました。
その中の2件のコンクールで起こった
「高さ違いによる演奏」についてお話しします。
まず、
一つ目のコンクール予選審査。
印象としては、皆さんしっかり練習してこられている様子。
エントリーの小学生さん、一オクターブ間違えて弾いてしまっているではありませんか
途中で気付くのか、
気づいていないのか、
気づいているけど止まらずに弾こうとしているのか…
演奏中どういう心境だったかはわかりませんが、
高さ違いのまま綺麗に最後まで演奏されました。
講評内容はさておき、
これってどういう点をつけるべき…
？
これは当然不合格になるよね。。
合格にはならないよね。
この時、演奏されていた方はどう思っていたのかな。。
もしかして、高さ違いは気づいていたけど、
普段先生から
「間違えても止まっちゃだめ
」
「弾き直しはよくない」
と言われているから
仕方なく最後まで弾いたのかな。。
気になって仕方なかったのです。
審査後会議でも、
その件について先生方意見を言い合い、
予選だし高さ違いはOK？
高さミスしたまま最後まで弾くということは、
間違えていた事にきづいていなかった？
演奏を止めちゃダメだから弾いたのかな？
上手だったのにオクターブ違いはもったいないね…
etc
結果、この方の一オクターブ違いは不合格となってしまいましたが、
あの時、高さを間違えたことは一瞬の出来事ですぐに気づいて正しい場所で弾き直していた場合は、そこは聞かなかったことにしてあげて合格で良かったね。
という判定。
あくまで今回は予選という最初の段階ということであり、
次の本選に向けて今回の経験を活かし
音の高さもしっかり学べば良し！
という意味を込めて。
なので、あの時ご本人は気づいていたかどうかはわからないけれど、
すぐに正しい場所で弾き直していたら合格になっていたということ。
いくら上手くても、オクターブ違いで最後まで弾き切ったら、別の曲を弾いたということに。
うん、、それはそうだ🧐
「ミスしても止まらずに」
というのは、
時と場合によるということ。
演奏中の細かなミスは、本番中は気にせず
弾くのが良いけれど、
今回の件のような高さちがいの場合は
この限りではないということ。
高さミスった
と最初の段階で気づいたら、
すぐに正しい場所で弾き直すのがベター。
高さ違いのまま最後まで弾いたとしても
【別の曲扱い】になるので。
弾き直しが良くないというのは、
時と場合によるということ。
ミスや弾き直しも咄嗟の判断や臨機応変さが必要なのですね。
またその判断力も技術ともいえます。
注意点として、
コンクールにおいて、先述のように
高さ違いに気づいて直ぐに正しい位置で弾き直せば
OKなのかというと、勿論そういうわけではありません。
もちろんそのコンクールやその時の審査員の考え方にもよるもの。
なんとか理解してもらえて合格いただけることが
あるかもしれないという
私が審査をした中で見てきた事例というものです。
私も生徒には
・ミスしても止まらなくて良い
・なるべく弾き直しはしない
などと言ってきましたが、
もちろんミスの内容によるけれど、
補足を付け加えるようにしています。
実際、コンクール本番で高さ間違いは
これまでにも結構目にしてきました。
緊張していたら尚更
誰にでも起こることで珍しいことでもないと思うのです。
音大生・院生が出演するコンクールの審査でも何度か目にしたことはあります。
高さ違いで弾くととても勿体無いことになるので、
椅子に座ったら慌てず
鍵盤の位置を確認しましょ
二つ目のコンクールについて起こったことはまた別の機会で。
お読みいただきありがとうございます♪
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