前回ブログで、子どもの中学受験をサポートする上で、親が、勉強する内容と量を調整し、管理するのがポイントということを書きました。
言うのは簡単ですが、明確な将来目標を持てず、勉強する意味を深く考えていない(考えられない)小学生の子どもが相手なので、うまくいくことばかりではありませんでした。
自ら目標と学ぶ意欲をもった大学受験生とは違います。
中学受験の勉強内容と量の調整は、習慣づけるしかないと思います。
前回書きましたが、一見単調で地味な繰り返し的な部分があり、塾の宿題をこなすだけではなかなかうまくいきませんでした。
気が乗らない、あるいは得意でない科目や単元は、後回しになったり、ただの「作業」になっていることがありました。
「宿題をこなす」という作業になってしまうと、惰性でやっているだけで、全く自分の身に付かず、結果的に時間のムダになってしまいます。
その時間を使えば出来たであろう他のこともできなくなることを意味します。
一方、睡眠時間の確保もとても重要です。
子どもの脳は、高校生と違って酷使できません。
高校生の頃、定期テスト対策の一夜漬けで2日間くらい連続徹夜できましたが、まさか子どもにそんなことは不可能です。
睡眠時間をしっかり確保した上で、限られた時間の中でいかに効率を上げるか。
さすがに、小学生の子どもが自分で考え、自ら律して実行するのはハードルが高過ぎました。
1日の時間の使い方を考えることは生活習慣を一から見直すことでした。
中学受験のカリキュラムと材料は塾によって提供されていますが、後は、それを使って、何を、どこまで、どうやるかが問題です。
親は、生活習慣と時間の使い方を見直し、いかに効率的に合理的にやるかを常に考えていました。
気合や根性ではどうにもならないところがあります。
3年間の受験生活に伴走しましたが、試行錯誤の連続でした。
好きで得意な科目とそうでない科目で差が大きく開き、問題が出来ずに泣いたり転がったりしましたが、最後までやり遂げた感じはありました。
本人の「スイッチ」が入ったのが小6の12月。
それまで貯めこまれていたものが一挙に出てきた感じで、急加速しました。
そこからの2か月間は全く別人のようでした。
大人だったら目標から逆算して3年間のプランを立て、計画的に実行していくと思いますが、子どもはそんなわけにはいかず、最後の最後でのスパートになりました。
今から思えば、最終段階での勢いがあったからこそ難関中入試を突破できたと思います。