浜学園の副理事長橋本憲一氏が、その著書『中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン』などで述べていたことが参考になると思いましたので紹介したいと思います。
浜学園は、灘中合格者数連続日本一で有名な関西の塾で、橋本氏は、2003年から2022年まで学園長を務めました(2022年から副理事長に就任)。
浜学園では長年、算数を教えてこられたそうです。
我が家も3年間、子どもの受験に伴走してきて実感しましたが、中学受験は親も試される受験だと思いました。
試験を受けるのは子どもですが、子どもだけでは完遂できず、また、いい意味でも悪い意味でも、親の子に対する影響がとても大きいからです。
なるほどと思った点
最難関中学に合格する子どもでも、小6で勉強方法が完成する子はなかなかいない。
皆何かしらの弱点をもちながら結果として合格している。
弱点のない受験生はいないが、弱点を完璧につぶす夢を見るよりも、弱点は弱点としてもっておけばよい。
本番までに弱点を少しだけレベルアップさせることが大事。
親は子どもの弱点を責めるまえに、我が子の「いい部分」をみて、褒める。
弱点を気にするあまり、我が子の強みを忘れがちになる。
子どもに弱点対策を立てさせるには、まず子どものいい部分を少なくとも2つは褒められるように準備しておく。
成績に限らず、頑張っていることを見つけて、しっかり褒める。
小学生は、テレビやゲームも楽しいと思うが、勉強も面白かったらやる。
勉強が楽しいのは、評価尺度がはっきりしているから。
点数だけでなく、塾の先生や親に褒められ、周囲から認められること。
子どもは、いい部分を褒められると、強みを更に伸ばすことが出来る。余裕が出来て、弱点を補うことも可能になる。
子どもを主観的に評価できるのは親しかいない。
点数や順位に現われない、いい部分を見つけて褒めることが出来るのは親だけ。
日頃からよく観察し、良い点があったらそれをメモしてためておき、ここぞというタイミングで出して褒める。子どもが前向きになったところで具体的な改善点をアドバイスする。
塾から帰宅したら、いきなり「今日は何点だった?」と聞かない。そして、「平均点は?」とたたみかけない。まず、「お帰り。よく頑張ったね。」と声をかける。
我が子の性格をよく知る親の声掛けで子どもの学力は劇的に変わる。
コメント
我が家の反省点は、子どもが小6になってから成績が低迷していた苦手科目への対処で、まさに弱点にばかり目がいってしまったこと。
時間が無くなっていく中で、何とかして克服しないと、と焦っていたと思います。
塾や模試を受けて帰ってきた息子に、いきなり「どうだった?」と聞かないようにはしていました。
会社でもそうですが、上司が「自分の事を見てくれていた」ことがわかると、素直に嬉しいものです。
まして、子どもにとって、もっとも身近で「偉大」(に見える)存在である親から認められることは、親が考えるよりもはるかに大きなインパクトがあると思います。