以前、当ブログで取り上げた、埼玉県の男女別学の県立高校の共学化問題。

 

 

 

昨年、県の第三者機関から共学化勧告が出て、それに対する県教育委員会の報告が先日8/22になされました。

 

議論の焦点となっていた県立高校の共学化に関しては、結論的には「主体的に共学化を推進していく」という方向性が示されました。

 

一方、中高生や保護者へのアンケートの中で男女別学校の伝統や校風に魅力があるとの意見も多く、「多様なニーズがあることが分かった」として、「今男女別学校の共学化に当たっては、県民の意見を丁寧に把握する必要がある」とも。

 

男女別学の県立高校については、大きな方向性としては共学化の方向で進めるとしつつも、ニーズが多様であることや「希望に応じた進学先の選択肢」の必要性についても言及。

 

共学化推進の声と、別学校に対する根強い支持の両方にバランスよく配慮する形でした。

 

埼玉は、中高一貫校は高校での募集を行っているところが多く、「完全中高一貫校」は少ないことと、別学の県立トップ校をもつというところが大きな特徴。

 

都内では、中高一貫校は高校募集を停止する流れにありますし、都立高校は全て共学で男女別定員もなくなることを考えれば、結構違います。

 

ひと口に埼玉といっても広いですが、通学の便が良く「首都圏」に属しているエリアも存在します。

 

同じ会社に、2人の子どもが埼玉と千葉の別々の中学と高校にそれぞれ通っている知人がいますが、このあたりの生活圏はほぼ一体で重なる部分が多いです。

 

首都圏の中学受験において、一番早いタイミングで受けることができる埼玉の学校は試金石になりますし、住んでいる場所によっては、実際に通う想定で受験することもできます。

 

また、埼玉に住むとしたら、そのメリットは、都内よりも地価、不動産価格が割安ということもありますが、子どもの教育という点でも多様な選択肢があるという点は魅力ではないかと思います。

 

現在別学となっている埼玉の県立高校が直ちに共学化されることはなさそうですし。