明治初期のお雇い外国人の中でも「クラーク博士」はよく知られているのではないでしょうか。

 

少年よ、大志を抱け」(Boys be ambitious!)という言葉であまりにも有名です。

 

北海道大学の前身、札幌農学校の教頭として招かれました。

 

彼が残したもう一つの名言の方はあまり知られていないかもしれません。

 

それは、着任した際に学生に訓示した際に語った言われる、「紳士たれ」(Be gentleman!)という言葉。

 

当時、細かい校則が定められていたようですが、そんな規則は不要で、紳士たれの一言で足りる、と言ったそうです。

 

ここで言う「紳士」とは、自分で考えて行動し、その結果に責任をもつということだろうと思います。

 

自分で自分を律することができる人に事細かな規則は不要です。

 

中高一貫校の中には、自由な校風で知られる学校があります。

 

校則が殆どない、というところもあります。

 

校則がなければ、生徒がやりたい放題になり学校が成り立たなくなってしまうのではないか。

 

一瞬そう思いますが、実際には校則がない学校で学校生活が崩壊することはありません。

 

もともとそうした学校には、大人のような成熟した考え方ができる生徒が入ってくる(それが期待されている)ということが前提になっているからです。

 

もちろん未熟な部分はたくさんあると思います。

 

自らの思考と行動の基準が、「そう言われたから」「ルールがそうなっているから」「周りがやるから」ではなく、自分の良心に従うこと。

 

親として、少なくとも子どもにはそうなって欲しいと期待します。

 

中学高校の6年間を通じ人間的に成長することが出来る環境が中高一貫校の大きな魅力ではないかと思います。

 

 

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(親子で中学受験に挑んだ3年間の激闘の記録)