御三家と言われる学校であっても、定員の1.2倍近い合格者数を出していることをブログで取り上げました。

 

定員を超える部分は、辞退者を見込んだバッファーになります。

 

年によっては、学校側の想定よりも多くの辞退者が出てしまい、急遽定員を埋める必要が出てきた場合、追加で合格者を出すことがあります。

 

いわゆる繰り上げ合格

 

タイミングとしては、状況次第で合格発表後から順次出てくることが考えられますが、首都圏の統一招集日である2月11日の前後がひとつの節目になります。

 

首都圏では入学説明会をこの日に行う学校が集中しており、多くの場合、本人と保護者の参加が義務付けています。

 

募集要項などには、当日欠席した場合「入学辞退」と見なすと書かれています。

 

複数校合格して辞退連絡をしていない場合であっても、物理的に複数の入学説明会に同時に参加することはできないので、殆どの場合、このタイミングで進学先が確定することになります。

 

繰り上げ合格がある場合、学校側は該当者に個別に連絡することになりますが、公式発表されないことが多いと思います。

 

知る手がかりとなるのが、塾の合格者速報の人数の変動です。

 

特に2月11日以降に合格者数が急に増えることがあり、繰り上げ合格によるものと考えられます(あくまで推定ですが)。

 

例えば、今年、SAPIXは、2/10時点で開成合格者数を246人としていましたが、2/12に252人、18日には260人に「上方修正」していました(最終的には262人)。

 

塾の一番最初の合格者速報(2/4時点236人)と比べると26人の増加。

 

これが全て繰り上げ合格とは断言できませんが、ひとつの推計になり得ます。

 

開成はもともと300人の定員に対し、400人以上の合格者を出し、更に数十人単位で繰り上げ合格者がいた可能性があることがわかります。

 

繰り上げ合格を含めたトータルの合格者数は定員の1.5倍となるイメージです。

 

これが実際に起きていることになります。

 

ちなみに繰り上げであっても合格は合格で、入学してしまえば全く違いはありません。

 

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