前回の記事で、新しいタイヤであるPanaracer AGILEST DURO TLRをホイールに嵌めるまでの作業を行ったことを書きました。

 

 

今回は、通常のシーラントではなく、MAKUHALを使ってみる予定なので、作業がいろいろ多いです。フローを書いてみると以下になります。

ピンクは作業完了、黄色は未作業で、現在はタイヤを嵌めたけど、ビードが上がらなかった、というところで止まっています。

 

今まで使ってきたタイヤはいずれもフロアポンプで簡単にビードが上がっていたのですが、今回のタイヤは全く上がりません。上がらないどころか、ポンプから入れた空気が、そのままストレートにタイヤの外に漏れている感じさえしますもやもや

 

通常であれば、こんなときはCHERUBIMさんまでホイールを持って行って、専用のコンプレッサーで軽くパン、パンっとビードを上げてもらうところですが、今回はMAKUHAL施工作業を行うので、やはり自前でビード上げできるようにしておきたいところです。

 

コンプレッサー付きのポンプや、コンプレッサー単体も市販されていますが、前者は2万円以上、後者も1万円前後します。頻繁に使うものならこの機会に買うのもアリかと思いますが、1年に1度使うかどうかもわからない、と考えると、どうしてもコストパフォーマンスが悪すぎます。

 

そこで、今回は、以前からちょっと気になっていた、

 

自作のコンプレッサー

 

なるものを試してみることにしました。

 

今回参考にさせていただいたサイトはこちら↓です。

 

 

空気を溜めるタンクとして、ほかのホイール+タイヤを使います。接続を図にすると以下になります。

 

手順としては、まずハンドバルブを閉じた状態で、フロアポンプからタンクとなるタイヤに空気を充填します。

 

 

タンクとなるタイヤに空気が溜まったところで、ハンドバルブを開放して、ビードを上げたいタイヤに一気に空気を流し込みます。

 

 

市販されているコンプレッサーですと、タンクに11気圧くらいまで充填できるところ、この方法ですとせいぜい6~7気圧くらいまでの充填が現実的なところに差があるかと思います。

 

が、結論を書きますと、この方法で無事にビードを上げることができました

 


ニコニコ

さて、具体的に、製作した内容を以下に書きますが、このような自作ものはあくまでも自己責任で行うものですので、その点ご了承ください。

 

まずは、使用した材料です。

 

 

まず内径5mm、外径8mmのエアチューブ。色は黒などもあるようですが、バルブの挿し込み具合とかが見える方が便利かなと思って透明にしました。

高圧がかかるチューブですので、チューブなら何でもいいわけではないことは注意しておいたほうが良いと思います。

 

 

次はハンドバルブ。エアチューブの外径を8mmにした場合、8mmに適合するサイズのを選択する必要があります。

 

 

そして継手。これもエアチューブの外径寸法に合ったものを選択します。

 

以上の材料費で2,500円ほどでした。ホースなどはもう少し短いものや、別の色などで安いものがあればもう少し安くできるかもしれません。

 

あと、フロアポンプから空気を入れるための仏式バルブも必要ですが、これは古い(今は使っていない)タイヤの中に入っていたチューブのものを使いました。

 

 

チューブのゴムのところが付いていると、ホースに入りませんので、金ノコを使って切り落としました。

 

ということで、以下が使用材料です。

(切断した仏式バルブのチューブが付いたものも写っていますが、それは使いません)

 

 

この材料で、上の方に載せた接続図の通りにホースを繋ぎます。

 

仏式バルブは直接ホースに挿し込みます。

ホースの内径5mmというのが、仏式バルブの外径にピッタリなんですね。

 

 

ハンドバルブや継手にもホースを挿し込むだけです。なお、ハンドバルブには方向があるようなので(↓の写真の「IN→」印)、間違えないように繋ぎます。

 

 

5分ほどで完成(笑)

 

 

タイヤやフロアポンプと繋ぎます。

左側のタイヤがタンク代わり用、右側のタイヤがビードを上げるターゲットのタイヤです。

 

 

タンク用のタイヤは、キシリウムエリートUSTとイクシオンプロUST2のセットです。バルブコアを外してホースを直接繋ぎます。

 

タンク用のタイヤもチューブレスを使っていますが、クリンチャーのほうがより高圧まで入れられるので良いかもしれません(もっと言えば、チューブだけでもいいかもしれません)が、バルブコアが外せる必要があります。

 

 

そして、ビードを上げたいタイヤは、AGILEST DURO TLRです。こちらもバルブコアを外してホースを繋ぎます。

 

 

まずは、お試しで、タンク用のタイヤに6気圧ほど入れて、バルブ開放したのですが、何と1発でパン、パンっとビードが上がる音がして、ビードが上がりました。

 

これ、使えるじゃん!びっくり

 

と思って、もう1つのタイヤのほう、今度は動画撮りながら試してみたのですが、こちらは1発ではビードの上がる音はしませんでした。でも部分的にはビードが上がって空気は漏れにくくなっているはずですので、そのあとそのまま(ホースを繋いだまま)フロアポンプで空気を送り込んでビードを上げました。

 

そちらの様子は動画でどうぞ。

(フロアポンプが映っておらず、ポンピングしているのがわかりにくいですが、字幕入れておきましたのでそちらをご参照ください)

 

 

ということで、2本ともビード上げに成功しましたニコニコ

 

 

フロアポンプでは全く空気が入らず、箸にも棒にも掛からないと思ったのが、こうもいとも簡単にビード上げできるとは、コンプレッサーは偉大ですね。

 

さて、ビードが上がり、空気を入れて少し放置しておいたのですが、30分もしないうちに2本ともぺっちゃんこになってましたもやもや

 

チューブレスレディなので、タイヤ嵌めただけで空気が抜けたら困る、とは言いませんが、それにしては、

 

空気抜けるの早すぎ~びっくりハッ

 

ですよね。こんな状態で、MAKUHALの施工、ちゃんとできるのかな?と少し不安に感じながら、作業は次のステップに続くのでした。