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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近、次の三つのキーワードがよく聞かれるようになりました。
それは、
「自己受容」
「自己肯定感」
「自己効力感」
というものです。
これらはどれも、自分を理解し、成長させるための重要な概念とされていますが、それぞれが指す内容とその役割は異なっています。
特に近年では、「自己肯定感」という言葉がよく使われています。
これは、自分自身を評価し、自分の存在や価値を肯定する感覚、と定義されることが多いです。
つまり、自分の位置づけや価値を感じる力だと言えます。
ただ、この自己肯定感が高いだけでは必ずしもポジティブな変化に繋がらない場合があると考えられており、目標達成や自己変革に向かう「自己効力感」が必要だとされています。
「自己効力感」とは、未来や目標に向かって自分が行動できるかどうか、自分の能力を信じる力だと定義されることが多いです。
簡単に言えば、
「自分にはそれができる」
という感覚のことであり、これが高いと、自分が未来に向かって何かを成し遂げられるという自信を持てるために、自己変革を促すと言われています。
そして、自己肯定感を高める上で必要とされるのが、「自己受容」です。
「自己受容」とは、ありのままの自分を受け入れることだと定義されることが多いです。
つまり、自分の欠点や弱点も含めて、そのままの自分を認めることであり、これができなければ、自己効力感を高めることができないとされています。
ただし、自己受容だけにとどまってしまうと、
「現状のままで良い」
という状態に陥り、自己成長や変化が起こらない場合があると言われています。
人は基本的に変化し成長する存在なので、現状維持だけでは人生に停滞感を感じてしまうこともある、というのです。
それゆえ、自己受容を基盤にしながら、自己効力感、自己肯定感を養っていくことで自己変革を実現していくことが大切だ、というわけです。
では、この自己受容や自己肯定感、自己効力感を高めるためにはどうすればいいのでしょうか。
これらをアドラー的に言えば、「自己評価」、つまり自分のことをどのように評価しているか、ということに尽きるでしょう。
言い換えれば、自分の持っている能力をどのように認識しているか、ということです。
自己評価が低ければ、自分のことを受け入れることができません。
また、自己評価が低ければ、自分のことを肯定することもできません。
さらに、自己評価が低ければ、
「自分にはそれができる」
という感覚を持つこともできません。
つまり、これら三つのキーワードがすべて否定されるわけです。
逆に、自己評価が高ければ、これら三つのキーワードがすべて肯定されるわけです。
従って、私たちがやらなければならないことは、まずは自己に対する評価、即ち、自己に対してどのような認識を持っているのかということを知る必要があります。
そうして、それが低いものである場合には、その認識を変えていく必要性があるのです。
そのためには、常に自分自身を勇気づけ、小さな成功体験を積み重ねていくことが大切になってくるわけです。
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