先月の話。

空手の帰りに2人で自転車で帰ってきたら、家の近くで娘が


うさぎお金が落ちてる!


と、言いながら自転車を止め、何かを拾いました。

見ると


いちまんえん💴!


ではないですか。


一万円札が四つ折りに折りたたまれて、娘の手の中にありました。


わお!


真顔一万円だね

うさぎうん。一万円だよ!

真顔ポケットから落ちちゃったのかな

うさぎ誰もいないね


そう。

だれもいないのよ。


真顔……………、…………あ、…やっぱり、警察に届けるか?

うさぎうん。だって、いちまんえんだよ!

真顔おう。そうだね。いちまんえんだもんね。じゃあ、行くか。交番に。

うさぎうん。すぐに行こう!


空手道具を家に置き、道着から普段着に着替えた娘を自転車に乗せ、一番近い交番へ。

しかし、お巡りさんはいません。住宅街の交番って、交番横の住宅にはおまわりさん家族が住んでいるようですが、お巡りさんが交番内の机に座っているのは見たことがありません。

仕方ないから、もう一つの交番へ。最寄り駅の駅前の交番ですが。

やはり、誰もいない。


なんとなく、小雨が降り出したのですが、乗りかかった船状態で、もう一つの最寄駅の大きな交番へ。


やっとお巡りさんが何人かいる交番に到着。


うさぎお金を拾いました


と、娘が一万円札を差し出しました。

女性のお巡りさんが丁寧に対応してくれてね。

拾った場所や時間を正確に記載して、私の住所なども書いてくれました。

そしてとうとう、


👮このお金は、今日から三ヶ月の間に持ち主が現れなかった場合、受け取ることができますが、その権利はどうしますか?


と、お決まりの質問が出ました。


真顔この一万円を落とした人が3ヶ月たっても見つからなかったら、にこちゃんがもらうこともできるんだけど、断ってもいいんだって。どうする?


と聞いてみたら


うさぎもらうっ!!


食い気味に言う娘(笑)

なので、持ち主が現れなかったら引き取る手続きをして、交番を後にしました。


帰り道。


うさぎ一万円、持ち主見つかるといいね

うさぎでも見つからなかったら、何買おうかな

うさぎ無くした人、かわいそうだよね

うさぎ欲しいものはあるんだよね


娘の心の中では、欲望と優しさが入り乱れていました。



あれからそろそろ一ヶ月が経ちます。

まだ「見つかったよ」という連絡はありません。