こちらの写真はGoogleマップさんからお借りしました
"Chapellerie Elegante”。
ホテルに戻ってレビューを見ると、セールスレディへの評価についてのものは真っ二つ。かなり厳しいものもありましたが、欲しいものは決まっていたので怖じ気ずに行ってみることにしました。
10時開店とありましたが、到着は10時半過ぎにも関わらずまだオープン前。でも店内の照明は明るく音楽も流れていたので、近くの、こちらも一昨日気になりながらも素通りしたお店で先にお買いものを済ませることにしました。このショップについては別途綴りますね
11時過ぎ、お買いものを済ませてお帽子屋さんを見ると開店!スキップ気分で中に入ると、かの女性と思しき方はおふたりの応対中でした。おふたりは英語、彼女はフランス語での会話が進行中。雰囲気的に、英語は理解しておられるようでしたが…
おふたりが鏡の前でお帽子をかぶっていましたが、それぞれに違うお帽子を試そうと手を伸ばしてきつめの口調で注意され、それがお気に召さなかったようでぷんぷんしながら出て行かれました。"帽子を試したい時は店員にお声がけくださいませ" の張り紙が目に付くところにあるので、それほど失礼な注意でもないのになぁ…と私は思いましたが、こういうことは個人の感覚によりますものね。
汗をかいていたり濃いめのお化粧をしていたりでお帽子を試せば、場合によっては汗染みやファンデーションの色移りがお店の方には気になることもあるでしょうし(額に汗をかいていた配偶者はパナマ帽を勧められながら汗拭きのペーパータオルも渡されておりましたしね)、繊細なデザインのものもあったので、「勝手に試さないでーっ!」なお気持ちは充分理解できますもん。
さて、いよいよ私の番です。
ショーウィンドウのお帽子が気に入って…とお話しをすると、同じデザインが重なっている中からサイズと私を見比べながらひとつを選び、ぽんと私の頭にかぶせてくださいました。
ぴったりのジャストサイズ
さすがブロ。ここまで目深にかぶるのよ、と教えていただいて、鏡の中の慣れないスタイルのお帽子と自分に嬉し恥ずかしの照れ笑い。彼女も笑顔でうんうんと頷いてくださり、フランス語を解さないながらも似合うと伝えてくださっているであろうことはわかり、更に嬉しくなりました。
お帽子のサイズは1cm刻みであるようで、内側を見ると57cm。そして、お帽子のメーカー名とMade in Italyの文字。「ん〜、おフランスのニースでイタリアンなお帽子のお買いあげ?」とくすっとなりましたが、マニッシュな形のお帽子を欲しいと思ったのは初めてですし、とても気に入ったのでそこはスルーでお買いあげしました。
そうそう、もうひとつ!
パッキングもできるのよ、と飾り部分を手前にして体の前でお帽子をぺたんと折りたたみ、端から向こう側をくるくる。まさかのデモンストレーションに、え?いいの?型崩れしないの?とドキドキ見ていたら、つばを戻して元の形にしてにっこり。お帽子は形崩れすることもなく綺麗に元通りになりましたが、びっくりでした、これには。たためるなんて知りませんでしたもん!
つばの裏側がちら見えした時の可愛らしさ(表と同じデザインです)に惹かれたバケーションハット。去年、パリで彼とお揃いのお帽子を作っていただいたことも懐かしく思い出しました。クロゼットに並べられたままになっているあのお帽子もかぶってお出掛けしませんとね。
今年のバケーションでは、"着飾る" ではない "おしゃれをする" ことの素敵さや格好よさを毎日のように拝見して、楽しそうな大マダム方にたくさんのことを学ばせていただきました。年齢を重ねたからこそのシックや抜け感。あんな風になりたいわぁ…をたくさん目の当たりにし、ズンバウェアやワークアウトクローズがデフォルトのフロリダ南端の日々をすこーし反省したりもしています。
ありたい自分。
自分が好きでいられる自分。
マダムなお年頃になってもまだまだ未完。変わりながら、進みながら、そこそこ好きな今の自分をもう少し好きになりたいかしら。