大人のみなさん、コンニチハ! 私もとうとう入りましたよ、「大人の休日倶楽部」。
お目当てはもちろん、年3回の乗り放題パスです。それを使って、先日青森~山形を旅してきました。
旅の目的は①あまちゃんの舞台・三陸 ②一度は行きたかった遠野 ③大好きなウニとホヤを食べまくる(6~7月が旬)です。
何しろ東北は広い、そして北部は遠い。新幹線も乗り放題のこういうパスでもないと、簡単には行けません。現地では公共交通メインでまわったので、車を使わないプラン作りの参考にしてください。
1日目は新幹線で新花巻へ行き、遠野を目指します。朝6時に上野を出て10時には遠野へ到着、乗り継ぎ時間さえうまく行けば、意外と早く来られますね。
遠野の見どころは広範囲に点在しています。雨が心配でレンタサイクルはやめたので、行き先はかなり絞りました。
まずはバスで、カッパ淵と伝承園に向かいます=この2か所は徒歩10分と離れていません。
このあたりは、美しい田園地帯でした。
先にカッパ淵へ行きました。
すぐそばに民家があり、昼間なのに実際に見ると、思っていたより不気味。曇って薄暗かったので、本当にカッパか妖怪が出てきそうです。私が行った時は、他に誰もいなかったので、なおのこと雰囲気がありました。
今は子供が水遊びできる浅さですが、帰りのタクシーで聞いた話では、「東日本大震災前はもっと深くて(地震で水源に影響が出たそう)、地元民でも少し怖いぐらいだった」そう。
カッパ淵の近くにある常堅寺には、頭がお皿の「カッパの狛犬」がいます。
伝承園には、この地域独特の民家=曲り家が移築されているほか、千体ものオシラ様(検索してください)を祀るお堂などがあり、遠野の民俗風習を知ることができます。
1750年頃築の菊池家曲り家は、国の重要文化財。
郷土料理の食堂もあり、岩手名物のひっつみ汁をいただきました。これ単品でも十分な量でした。
曲り家から廊下を通って、オシラ堂へ向かう時のこと。廊下のすぐ隣から、おばあさんが読経する声が聞こえてきました。ムードを出すために流しているのでしょうか、帰りには聞こえませんでした。でも民間信仰のオシラ様は、仏教とは無関係のはず。何か意味があるのか、帰りに受付で聞いてみました。
「あの廊下で、お経のBGMを流してますか?」
するとスタッフさんたちが一斉に顔を見合わせて、固まってしまったのです。後編へつづく!