ワルター・クリーンのモーツァルト、ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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 もう、15年近くブログやってますが、この作品を取り上げたのは、初めてでした(どんなクラシック・ブログやねん!)

 ワルター・クリーン(1928-1991)は、オーストリア生まれで、ミケランジェリに師事して、

ブゾーニ国際とロン=ティボーの2つのコンクールで優勝した人です。 録音に恵まれていなくて、ピアノが主役の音源は、ほぼVOXレーベルで、現在流通しているもので十数点しかありません。 それでも、珠のような輝きのある音が、するすると聴こえてくる様は、古典派などと相性抜群です。 この、モーツァルトのソナタ全集は、1964年録音ですが、他のレーベルに較べると、あまり、いい音とは言えないところがあるんですが、クリーンの演奏が、それを越えて余りあるものになってます。 20世紀の巨匠主義時代の人ですが、とてつもなく作品を弾き込んでいて、すべての部分が自然で、わざとらしくなく、それでいて、味わい深い。 ある高名なピアニストが、「テクニカルな部分を、派手に弾くと、やんやの喝采を浴びるが、何千回、何万回と引き込んださりげない部分には、聴衆は全く反応しないのだ。」 と、言っていましたが、この全集は、まぎれもなく、そのさりげない部分だらけです。 さらさらと、流れていっているのに、聴き終わった後に、何とも言えない余韻が残る。 永遠の名演だと思います。

 

 

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